ここのところ、休日ともなりますと
とある作家の時代物を読み漁って居ります。
東北地方の出身である事にも
親近感が湧いたのかもしれませんが
綿密な描写と抒情ある文体が好きで
読んで居りました。
そんな小説の作品の一つの中に
江戸時代紙問屋の物語りがあり
和紙製造工程が事細かに書かれていて
その工程は現在の手漉き和紙と
殆ど変わらずに
現代まで受け継がれている事に
ちょっとした驚きを覚えました。
私共の建物でも使用している手漉き和紙・・・
因みに、当社展示場和室入り口に
使用されている襖の和紙
元はクッキリとした墨色でしたが
10年経った今
少々された色に・・・ですが
これもまた、趣があって張り替えてはいません。
昔から受け継がれて来た物の中には
漆喰や漆と柿渋言った日本の風土に合った素材を
その特性を活かし建物や家具と
暮らしの中に取り入れて来たのでしょう。
10年経った今もそれはそれで、美しいものです。