木材の強度が減少するのは
800年から1200年とも言われる位
とんでもない年数と言われています。
先日100年を越えると言われる
建物を拝見に伺わせていただきました。
屋根はカヤ葺きでメンテを考えて板金で
覆われてはいましたが
佇まいはどっしりとした重厚感あるもので
100年を越えるものとは思えないほどに
確りとしたものでした。
施主さまのご要望は建て替えも検討を
されたそうですが
やはり永い時間の中、色々な思い出や
その永い時の間に大きな震災を経ても
確りとした躯体の確かさを
そして黒く艶を帯びた太い梁や柱
をそのままに残されたいとのご要望。
確かにこれだけの地元構造材を現在に
置き換えて新築ともなれば
揃える事もままならないでしょう。
ましてや、風合いなどはいくら古色で
塗装を施したとしても真似の出来るものでは
恐らくありません。
温存出来るものはそのままにし
ご要望どうりの住みやすい形にする。
これもまた、究極のエコの形ではないでしょうか。