こんにちは。営業設計の竹村です。
先日、「チルチンびと地域主義工務店の会」の勉強会に参加してきました。
この勉強会は、地域主義工務店の会に所属する工務店が全国から集まり、
技術力の向上はもちろん、情報交換や知見を広げることを目的として
定期的に開催されています。
4月の京都研修に続き、今回は名古屋が開催場所となりました。
初日、最初に阿部建設さんのモデルハウスを見学させていただきました。
阿部建設さんは代々、名古屋城の鯱(しゃちほこ)を管理されているとのこと。
創業100年を超える、歴史ある工務店です。
社長の阿部一雄 氏は、映画やドラマにもなった『パーフェクトワールド』の
モデルになった「車椅子の建築士」で、ご自身の経験をもとに、
バリアフリーデザイン(あるいはユニバーサルデザイン)を住宅の設計に
取り入れられており、著書『木の家と太陽と車椅子』を執筆されるなど、
多方面でご活躍されている方です。
私が前々から見てみたかった泉幸甫先生設計の阿部建設さんのモデルハウス。
ずっと訪れたかった建物です。
こちらのモデルハウスは2階リビングの構成とし、1階に寝室や水回りを設えています。
フローリングには、高級感のあるチークが使われています。
他の参加者の皆さんも、測ったり触ったり、開けたり閉めたり、眺めたり・・・
食い入るように隅々まで見学されています。
こちらのモデルハウスの舟底天井は、来週見学会を開催させていただく「向陽の家」の
天井を検討する際に、何度もHPの写真を拝見させていただきました。
昔の茶室建築にも登場する、Rの付いた下り壁。
これまで、この「モコっ」とした部分は、左官だと思っていたのですが、、、
なんと和紙でした!
和紙の柔らかみを感じられる、温かなデザインです。
和室も、泉先生らしいデザインで、ノモトホームズのモデルハウスと似た構成でした。
泉先生の設計に見受けられる床板に食い込む障子のデザインも、
泉先生の設計手法の一つであり、キャラクターだと私は考えています。
これは「付書院(つけしょいん)」を泉先生がリデザインされたものだと
勝手ながら想像しています。
(今度お会いした際にお伺いしてみよう!)
チークを使ったエアコンの格子。
この縦桟と横桟の勝ち負けが私は好きです。
アプローチには、鉄平石が張られています。かっこいい!
まだまだ泉先生の建築の凄さを、一ファンとしても皆さまにお伝えしたいのですが、
長文になりそうなのでこの辺で・・・
ちなみに、このペンダントライトは「PHスノーボール」という名称で、
ポール・へニングセンがデザインしたものですが、
すごい事に、どの角度でも電球が見えない造りになっています!
光源が見えて眩しさを感じることを「グレア」と呼び、
いかにグレアを少なくするかという事は照明設計のテーマの一つでもありますが、
これは完全にグレアレスな照明器具です。
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ノモトホームズ
所在地:〒950-0862 新潟県新潟市東区竹尾2丁目263−4
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