こんにちは。営業設計の竹村です。
前回に引き続きまして、自邸計画についての記事です。
これから家づくりをお考えの皆さまに、少しでも参考になりましたら幸いです。
さて、おおよそ部屋の配置を決めていくゾーニングを行ったのが、前回の記事です。
1階については多くは望まず、寝室と私と妻のそれぞれの両親や親戚が
こちらに来た時に泊まってもらえるように、和室さえあればOKなのですが、
今回のミソはLDKのある2階の間取りとなります。
前回の2つのゾーニングの違いとは?
こちらが前回のブログでもご紹介させていただいた伊藤さんのゾーニング(竹村作図)で、
こちらが私のゾーニングです。
LDKと、子ども部屋の位置の考え方が、大きな違いです。
リビングの位置は、「一番気持ちの良いところ」で、ここでFIXします。
北側のビルトインガレージの上に乗る部分は、1階の階高が低くできるため、
2階の断面はその階高さを素直に受け入れ、スキップフロアにしています。
私のゾーニングであれば、個室である子ども室が他の2階の床レベルから
約40cmほど下がりますが、他との空間とはコマ切れになってしまいます。
一方で伊藤さんのゾーニングであれば、キッチン、ダイニング、リビングが
大きなひとつながりの空間となり、その中での床の段差が、
空間に変化をもたらすようなイメージです。
施工事例の「寺尾の家」の様なイメージです(ここまでのレベル差は無いのですが)。
駐車場→玄関→ホール→階段→キッチン→ダイニング→リビングという
大きな螺旋状にぐるぐる回りながら建物を登っていくというシークエンスが楽しく、
伊藤さん、さすがです・・・伊藤さんのゾーニングでお願いします!
ということになりました。
2階のファーストプランが届きました!
そこで伊藤さんにプランを作っていただきます。まずは2階から。
敷地の形状がそのまま建物形状に落とし込まれています。
私がリクエストさせていただいた点は2つ。
「籠れるようなリビング」と、妻面を見せない屋根形状です。
まさにこんなイメージです!!
妻に見せると、物干し場とファミリークローゼットが便利で良い!ということで、
太鼓判をいただきました。
子ども部屋も、時系列を考えていただいたつくりで、
子どもが小さいころは家族全員の寝室、子どもに個室が必要になると
部屋を分けて使用し、子どもが独立すると夫婦の寝室になります。
翌日、1階のプランをいただきました!
翌日、1階のプランをいただきました。
※通常のお客様へは、同日に1階も2階もご提案させていただきますのでご安心ください。
このアプローチが本当に私好みでした。
道路に玄関ドアが直交せず、そっと入るようなイメージです。
この時点で、1階の外壁は吹付か左官、2階は板張りかガルバリウム鋼板か、
そいう外観のイメージも湧いてきて楽しくなってきます。
植栽を前面に施すことで、防犯対策も考えられています。
玄関から土間続きで入る和室も素敵すぎます。
「あぁ、こんな家に住みたいなぁ・・・」というプランです。
ここで問題発生!><
ちなみに私の仕事柄、自邸ともなれば「ああしたい、こうしたい」や、
「こんな家が良い!」などと、湯水の如く湧き出てくるのでは・・・と、
いろいろ悩みそうだなと思っていましたが、
実際には自分でもびっくりするくらい全くそんなことがなく、
リクエストさせていただいたのは上記の2点ほど。
1階も2階も特にプランの変更をお願いするところもないくらい、
しっくりくるプランを作っていただきました。
ただ問題は、建物が大きいため建築費用がかかりそう・・・
予算内で建築できるかどうか、というところです。
単純に延床面積でざっくり試算してみると、うーん、これは厳しそう・・・
そこで、もう少しプランを縮小できないかどうか、
伊藤さんと私とでエスキス(建築用語で下書き、スケッチの意)の
キャッチボールが始まりました。
次回に続きます・・・
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