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現代の子ども部屋とは?

こんにちは。営業設計の竹村です。
本題に入る前にお知らせからですが、本日、明日と、新潟市西区五十嵐2の町にて完成見学会を開催させていただいております。
大変ありがたいことに、2日間で15組様からのご来場予約をいただいております。
ご来場いただけるお客様には感謝申し上げますとともに、見学会開催を快くご了承いただきました建主さまには、改めまして、御礼申し上げます。
弊社のような工務店ですと、大手ハウスメーカーみたいにテレビCMを流したり、住宅情報誌に毎回掲載したりという訳にはいきませんので、このような機会をいただけましたことには感謝しかありません。ありがとうございます!
明日も少し空きがございますので、ご興味のある方はぜひこの機会にお申込みください。

 

さて、今日の本題ですが、「現代の子ども部屋とは?」というタイトルで記事にしてみたいと思います。

子ども部屋という概念は、実は戦後の日本で広まったものです。それ以前は、家族全員が一つの空間で暮らし、寝る場所や過ごす場所も共有していました。しかし、戦後の経済成長や住宅の洋風化に伴い、小学校入学を機にランドセルや教科書などの持ち物が増えることで、それらを置くための部屋が必要と考えられるようになりました。

さらに、学習机を置くことで、勉強に集中できる環境を整えるという目的も加わり、子ども部屋は一般家庭に広がっていきました。思春期には、プライバシーを確保するための空間としての役割を果たし、「お子さんがいる家庭では子ども部屋は必須」という考え方が根付いていったのです。

しかし、現代の家庭環境や親子関係の変化、さらにテクノロジーの進化によって、この”子ども部屋”という概念も変わりつつあります。本記事では、現代の子ども部屋の在り方について考えてみます。

1. 子ども部屋を小さくするメリット

子ども部屋は、多くの場合、子どもが独立した後には空き部屋になります。そのため、新築時に子ども部屋を小さく設計することは合理的です。延べ床面積を抑えることで、建設費を削減できるだけでなく、無駄なスペースを生み出さないという点でも合理的な選択と言えるでしょう。以下に、子ども部屋を小さくしても問題ないという考えについて書いてみたいと思います。

2. 子どものプライバシーはスマホにある?

現代の子どもたちのプライバシーの中心は、必ずしも物理的な部屋ではなく、スマートフォンやタブレットといったデジタルデバイスにあると言われています。LINEやInstagramなどのSNS、オンラインゲームを通じたコミュニケーションが主流となる中で、物理的な”個室”が必須ではなくなりつつあるのです。そのため、子ども部屋を作ること自体が、かつてほど重要ではないという見方もできます。

3. 親子関係の変化

近年、親子関係がフラットになり、「親が友だちのような存在」と表現されることが増えています。この変化により、子どもが部屋にこもる時間が減り、親がいるリビングやダイニングで過ごす方が自然な家庭も多くなっています。リビングやキッチンといった家族が集う空間に、子どもが心地よくいられる居場所を用意することが、現代の家づくりのトレンドと言えるでしょう。

4. 勉強場所の変化

従来、子どもが勉強する場所といえば子ども部屋が主流でした。しかし、書籍『「リビング学習」のススメ』などで紹介されているように、リビングやダイニングで勉強していた子どもが東大に合格したというエピソードが広まり、親の目が届く場所での勉強が推奨されるようになりました。これにより、子ども部屋での勉強にこだわらず、家族がいる空間で学びの時間を共有するスタイルが浸透しつつあります。

5. 子ども部屋が快適すぎるリスク

居心地の良すぎる子ども部屋は、子どもが独立をためらう一因になるともいわれています。
例えば6畳間で南向きでテレビもゲームもできる快適な環境の子ども部屋では、学校から帰るとすぐに引きこもりたくなりますし、夕食後はすぐに自分の部屋に戻るでしょう。私ならきっとそうします・・・笑
快適な個室を与えることが必ずしも悪いわけではありませんが、家全体が子どもにとって心地よい空間であることの方が、より健全な成長環境を提供できるのではないでしょうか。

結論

現代の子ども部屋は、かつてのように大きく立派である必要はありません。
3.75帖とか、4帖でも良いです。ベッドとちょっとした収納がおければ良いのです。

その代わり、家族全員が集う空間に、それぞれが思い思いの時間を過ごせる居場所を散りばめましょう。例えば、リビングの一角に小さなデスクスペースを設けたり、吹き抜けや中庭を活用してつながりを持たせたりすることで、家族が自然に交流できる空間を作ることが理想です。
3人掛けのソファーでも、きっと座るのは1人でしょうから、ヌックや畳コーナー、ちょっとした段差や、窓辺でも良いので、そこで思い思いに過ごせるような居場所をつくることが重要です。

ちなみに私の家は、リビングに面して扉一枚で仕切れる子ども部屋にしています。
今はまだ子どもも小さいですが、リビングの音は筒抜けですし、プライバシーもありません。もちろん宿題はダイニングテーブルでやっています。
自分の部屋に引きこもっていないで、みんなのいる空間で過ごしてほしい、という親の願いも込めた設計です。

子ども部屋をコンパクトにしつつ、家族全員が快適に暮らせる家づくりを、ぜひご検討ください。

 

営業・設計
竹村 泰彦 YASUHIKO TAKEMURA
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