こんにちは。営業設計の竹村です。
パリオリンピックが開幕しましたね。
昨夜は夜中に起きて、開会式のテレビ中継を観ていましたが、今回の開会式はこれまでのオリンピックに比べてとても面白かったです。
「オリンピックの開会式=スタジアム」というイメージがあり、「いつも変わり映えしないなぁ」と観る気もしなかったのですが、今回は公共空間であるセーヌ川を舞台に、85隻もの船を使ったパレードが最高でした。
船の形や大きさもバリエーション豊かで飽きませんでしたし、パレードの合間で繰り広げられるパリの歴史、文化、産業の紹介や、ダンスや音楽、エクストリームスポーツなどなど、多様性や個性、異なる価値観を認め合う様な、今の時代のオリンピックといった感想を持ちました。
95%を既存施設や仮設建築でまかなうという環境に配慮されたオリンピックであることも、地球温暖化に対してのメッセージ性があり、ペットボトルの不使用やセーヌ川の魚に対しても配慮されているというから驚きです。
浮島のデザインも魅力的で、信濃川のある新潟でも水辺空間のデザインや活用方法に注目されていた関係者の方もいらっしゃったのではないでしょうか。
シティプロモーションの観点からも最高でした。
セーヌ川のパレードの背景はパリの街並みであり、空撮による引きの画、街中でのカメラワークはマクロ・ミクロの視点のそれぞれでパリの都市としての魅力が現れていました。
3時間近くパリの街並みが映し出されるマラソンも、シティプロモーションの要素が強く、それによってコースが設定されるほどです。個人的には非常に楽しみな競技です。
実は私も中学生の時に、4日ほどフランスに滞在した事があります。
凱旋門やエッフェル塔、ルーブル美術館等見学しましたが、思わず再訪したくなり、シティプロモーションにまんまと乗せられてしまいました(飛行機は怖くて乗れないですが)。
前置きが長くなりましたが、本日は泉幸甫先生の勉強会に参加してまいりました。
本日の内容は水の処理方法に始まり、左官、板金について。
特に左官は泉先生の真骨頂であり、そこには並々ならぬこだわりを感じました。
事務所には土のサンプルや藁のサンプルがあり、土壁や漆喰の調合も試行錯誤しながら研究されてきたそう。
その素材が生産される現場を見てくることが大事で、例えば鉄平石を買う時は直接諏訪まで出向き、石州瓦を買う時は島根まで行かれたそう。
情熱とやる気がなければ、良い建築は作れない。
今、既製品が多く溢れている中で、ただ単にカタログからクロスや建材を選ぶだけで本当に良いのか。
設計者として、ものづくりに携わる者として、薄っぺらいものを作るのではなく、実態のある本物をしっかり作っていく必要がある、というお話でした。
私たちノモトホームズも、しっかりとその意思を受け継いでいます。
本日の勉強会を終えて、もっと素材や左官を追求していきたいと思いました。