こんにちは。新潟で自然素材の注文住宅を建てるなら新潟のノモトホームズ|営業設計の竹村です。
昨日は、新潟市北区にある「ビュー福島潟」にて、
「青木淳講演会」がありましたので拝聴しに行ってきました。
会場に到着した頃は、ちょうど夕焼けがガラスに反射し、きれいなグラデーションを生み出していました。
6階にあるホールを会場とし、青木淳さん、元青木事務所所員の渡瀬さんが、
いかにしてこの場所にこの建築が建ったか、ということをお話ししてくれました。
(杭を地下80mまで打ったというから驚きです!)
この建物は外観からも分かるように、1階から7階まで階段室やスロープが螺旋を描きながら、
一つの空間が一筆書きでずーっと続いくというおもしろい空間構成をしています。
また平面計画が円形ですから、360°どの方向も見ることができ、
階層が上がるにつれ、周囲の美しい湿地帯の様子や遠方に見える山並みが徐々に展開していくという、
唯一無二の空間体験をすることができます。
1階のエントランスから入場しても決してエレベーターで最上階まで上がらず、
ぐるぐる回りながらまるで登山のように楽しむ上がり方が、この建物のコンセプトには合っています。
話を聞きながら思い出したのは、C・アレグザンダー著の『パタン・ランゲージ』という建築・都市計画論の中に、
「”小高い場所”が町の中には必要なんだ」と書かれていたことです。
”小高い場所に登り、眼下に広がる自分の世界をじっくり眺めたいという気持ちは、人間の基本的な
本能のひとつのようである。・・・だがいずれの場合も、足で登る機会を用意する事”
車やエレベーターでアクセスしてはダメだ、というところがミソです。
この建築が無ければ、この周囲の景観や自然の様子をじっくり俯瞰できなかっと思いますし、
福島潟を開拓してきた先人達の暮らしの営みや、「福」が付くほど自然の恵みが豊富であった潟と
人間のかかわり方に、想いを馳せなかったかもしれません。
そんな建築の持つ可能性や力みたいなものを、改めて感じた夜でした。
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