こんにちは。営業設計の竹村です。
現在工事中の江南の家ですが、石膏ボードと杉の羽目板張りを行っています。
石膏ボードは仕上げ材である漆喰の下地になる部分で、将来的には見えなくなるのですが、一方で羽目板は、そのまま仕上げとなります。
ハウスメーカーの様に、壁も天井もクロス貼りの住宅の場合、大工さんは壁天井すべてに石膏ボードを貼るので、大工工事完了の段階では、室内は石膏ボードに包まれた空間になります。
ノモトホームズの場合は大工工事で木を貼っていきますので、大工工事完了の段階で、石膏ボードと木が見える空間になります。
こちらは天井仕上げになる杉の羽目板。12㎜厚の無垢材です。
ノモトホームズでは昔から、この上小板には関東の良材である八溝杉を使っています。
残念ながら、県産材ではここまできれいなものはありません。
上小板とは、節が無い(厳密には節が少ない)グレードのことをいいます。
節が有る「一等材」に比べてコストアップになりますが、ダイニングテーブルや家具等で隠れる部分が多い「床」にくらべ、天井はすべて見えてきますので、ご予算に余裕があれば上小を貼った方が室内が上品に仕上がります。
床は視線に入りにくく、家具も置かれるため節有りでもそこまで気になりません。
こちらは、気密シートの室内側に胴縁を打って、そこを配線スペースにしている写真です。
一般的に配線は、柱・間柱の間(=断熱層)で行いますが、なるべく断熱欠損を減らすためと、気密シートを極力破らなくても済むようにという理由で、石膏ボードの下地となる胴縁を室内側に打ち、その分の厚さだけ壁を付加します(厚くします)。
こちらは1階の天井裏になります。
第一種換気の排気ダクトスペースになっていたり、配線スペースになっていたりします。人が入っても天井が落ちないくらいの強さがあります。
ダクトはこのまま隠れてしまいますが、基本的に24時間運転を行っていれば、ダクトにカビが生えたり汚れたりする心配はありません。
ちなみに、2階の音が気になる方は、このスペースに断熱材を充填し、遮音性を高めることもできます。通常はコストもかかるので行いませんが、ご希望の方にはそのような施工も可能です。
2階は天井も壁も漆喰のため石膏ボード貼りになっています。
床のフローリングは未施工で、もう少しすると施工が始まります。
こちらは2階の天井裏。
小屋裏エアコンと言って、天井裏に普通の壁掛けエアコンを設置し、天井裏全体がチャンバー室になるようにしています。
天井裏の冷気は各部屋に設けたファンで部屋に配られます。
屋根断熱とすることで2階の天井裏のスペースは室内と同じ扱いになります。
屋根断熱にする事で、天井裏は外気と隔離されます。
大工工事は今一番大変な部分。
ほとんどが下地や断熱気密といった、完成したら目に見えない部分になります。
大工さんも仕上げや造作工事の方がやっぱり楽しそうですが、、、目に見えない部分もしっかり丁寧に作ってくれています。