こんにちは。営業設計の竹村です。
本日は「江南の家」の現場確認へ。
先日上棟したばかりで、現在は外周の耐力壁や壁下地、屋根防水等の工事が進んでいます。
写真に写っている”力持ちポーズ”のイラストが描かれたものが、ダイライトという耐力面材になります。自動車などでフレームとボディが一体化して全体で剛性をとる「モノコック構造」というのがありますが、同様の考え方です。
耐力面材は、昔からある耐力壁の一種「筋交い(すじかい)」に比べて断熱欠損が無いため、基本的にはこの面材で家全体を囲います。
ただ、壁を全て耐力壁にしてしまうとバランスが悪くなるため、固定する釘のピッチによって耐力壁にするところと、しないところを分けていきます。
耐力壁かどうかは構造図で指示されているので、大工さんはダイライトを施工する時は構造図を見ながら施工していきます。
ダイライトは基礎に直接載らないようにしています。これは、万が一雨水が基礎上に降りかかった時でもダイライトが下端から水を吸い上げないようにするための配慮です。
ダイライトの下に見えるのが土台です。土台には国産の桧を使います。
江南の家は基礎断熱工法になるため、土台は直接基礎に載せますが、土台と基礎の間に気密パッキンという部材を挟み、気密を確保します。
ただ、気密検査を行っていると稀に土台と基礎の間から隙間風が入ってくることがありますので、外側から土台と基礎の取り合い部分にコーキングを打っています。
写真に白いものが写っていると思いますが、これがコーキングです。
屋根の下葺材は改質アスファルトを主な構成材料とした改質アスファルトルーフィングと呼ばれるもの貼っています。
写真は江南の家の下屋で、緩勾配の大屋根になっています。
屋根に上がってみると結構気持ちが良い場所でした。屋根上にデッキを作っても良さそうです!
軒裏は垂木と野地板を見せる「現し」という仕上げになります。軒天を貼るよりもコストを抑えられるというメリットがあります。野地板にはウッドロングエコという防腐剤を塗布しています。
野地板(垂木の上に貼る板)には、耐震性能上必要な屋根構面を確保するに構造用合板を貼りますが、軒裏まで合板を貼ってしまうと見た目が悪いため、梁のラインを境に見える部分は杉板に変えています。
耐震性能上は梁の部分までが計算に入りますので、構造的にも問題無い仕様です。
ちなみに写真の軒の出は1.2m!そのかわり、垂木のピッチを一尺(303㎜)にしています。
基礎断熱工法のため、将来土間になる部分には先行して基礎の立ち上がりに断熱材を貼り付けます。今回はXPSという種類の断熱材を使って、厚さを90㎜にしました。
土間スペースが断熱材の厚み分狭くなってしまいますので、もう少し薄くしたいよな~といつも思いつつ、、、やっぱり大事な部分になりますので、当分はこの仕様で行こうと思っています。
最後に室内写真です。外が見えるように暗めで撮影していますが、ご安心ください、実際はもっと明るいです・・・笑
しっとりとした落ち着いた空間になっていました。
今後も現場レポをしていきますので、お楽しみに!!