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家づくりはランニングコストで考える

こんにちは。営業設計の竹村です。

先日TOTOショールームに行って来たのですが、また8月より値上げとのこと。。。
正直「もうこれ以上はやめてください・・・」と心底思うのですが、一時期よりもメーカー各社の値上げ頻度は下がったものの、企業の賃上げや円安の影響もあってか建材価格は上がる一方です。


コロナに始まり、ウッドショック、ウクライナショック、円安等々、不安定な情勢が住宅価格に影響を与え続け、数年前の住宅価格に比べて2〜3割程上がっているというのが、今の住宅価格(同時に、国の方針もあって建物の性能もずいぶん上がっています)
これはどのハウスメーカーも工務店も同じ状況で、特にびっくりしたのが、以前知り合いから聞いた話だと、大手ハウスメーカーは坪単価150万円の会社もあるとのこと。。。
一度建材価格が値上がりすると、この先下がる事はまず無いでしょうし、これから先も定期的に値上げが続いていくものと予想されます。
つまり住宅が一番安いのは、現在進行形で「今」な訳です。

ただ、そんな状況下でも光はあって、前述の通り建物性能が格段に上がった事で月々のランニングコストは間違いなく下がるということです。
例えば外皮性能をG2グレードとして、暖房はエアコンをメインとして日射取得をきちんとやった住まいでは、燃費計算すると年間の暖房費を4万円前後に抑える事もできます(もちろん、住宅の間取りや方位等の諸条件にもよりますが)。
逆に、極端な例ですが「メイン暖房を石油ストーブにしている省エネ基準の家」では、1日9時間石油ストーブを稼働(10日で18リッター缶が無くなる)と仮定して、冬季期間で概ね2000リッターくらい必要なため、灯油価格を80円としても16万円…
夫婦共働きで、20日で18リッター消費としても8万円…
つまり高気密・高断熱化でイニシャルコストがアップしても、年間暖房費が安くなるので長期的に見るとその差額はペイできてしまいます。
しかも温度差が少なく家全体が暖かいので、風邪もひきにくく健康で暮らせますよね(=医療費も少なくなる)。

つまり、建物性能を最低限に抑えることでイニシャルコストを下げ、「住宅ローンの月々返済額が少なくて良いね!」と考えるのは危険で、長期的に見れば高性能住宅よりも高い買い物をしてしまうという事です。

住宅価格高騰時代に買うべき住宅は、むしろ高性能な住宅の一択です。
毎月の住宅ローン返済額だけで判断して建物価格の上限を頭打ちにせず、多少建物価格が高くても、私たちがつくる家の様に、光熱費はもちろん、外壁の塗り替えやビニルクロスの貼り替えが不要な、メンテナンスフリーな家を手に入れる事が、結局は一番コストを抑えられるという事を、知って欲しいです。
外壁を板張りにしておけば、外壁の将来的なメンテナンス費用はかかりませんので(季刊誌『チルチンびと』より)。

来週末は江南区曽野木で完成見学会があります。
ぜひこの機会に、高性能×自然素材×デザインを実現した、私たちの住まいを体感いただきたいと思っています。

営業・設計
竹村 泰彦 YASUHIKO TAKEMURA
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