こんにちは。
新潟で自然素材の注文住宅を建てるなら新潟のノモトホームズ|営業設計の竹村です。
私の住むアパートは軽量鉄骨造の某ハウスメーカーが建てたアパートです。
夏場、外気温が上がり始める朝方から昼にかけては、躯体の軽量鉄骨の伸び縮みが始まり、
「パキッ!パキッ!」と躯体のきしむ音が聞こえてきます。
(きっと小屋裏あたりからだと思うのですが)
線路に敷かれているレールも夏場と冬場では伸び縮みの差が激しく、年間と通じて伸縮を繰り返すため、
レールとレールの継ぎ目には、あらかじめ数ミリの目地が入っています。
これらは温度による鉄の伸縮性によるものです。
とりわけ木造住宅においても、木材の収縮というのは必ず発生します。
これは木材に含まれる水分が、年月を経て次第に抜けて乾燥することが原因です。
例えばフローリングを考えてみても、短い方向に並ぶ床板材同士の間にはどうしても数ミリの隙間が生じます。
展示場のフローリングは12年前のものですが、フロアとフロアの間に隙間が空いています。
木材は、面白いことに繊維方向によって伸縮量の大きさが違ってきます。
添付写真のように、一番収縮率が大きいのが接線方向です。
収縮率は6~10%で、特に木の「木表」側に凹になるように反ります。
木表側の方が美しく、仕上がりがきれいなのでフローリングや階段の踏板には木表を上にして使用します。
接線方向の次に収縮量の大きいのが半径方向で、収縮率は3~5%。
逆にあまり収縮しない方向が「繊維方向」で、収縮率はけた違いの0.1%。
例えばフローリングを想像してほしいのですが、前述のように短い方向に並ぶフロア同士の隙間は
硬貨が入りそうなくらい大きいですが(一番収縮する接線方向)、
フローリングの長手方向(繊維方向)の継ぎ目にはほとんど隙間が見られません。
築12年の展示場のフローリングでこんな感じです。
フローリングも生きているみたいですね。
先日佐藤のブログではフローリングのメンテナンス方法について書かれておりましたが、
自然素材で作られた家に住む上で、このようにそれぞれの建材の個性や、
建材との付き合い方、かわいがり方を知っていると、
住まいに対してまた違った愛着や暮らしの楽しみを見つけられるかもしれませんね。
ちなみに竹村は年中通して縦方向に5~7mmの伸び縮みがあります。
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