こんにちは。営業設計の竹村です。
現在、耐震性能についてのWEBページを広報の渡邉さんと一緒に作っています。
私がテキスト作成を行い、渡邉さんがページのデザインしてくれて(すごく良い感じです!)、残すは写真を1枚撮れれば完成しますので、公開については今しばらくお待ちください・・・
ノモトホームズが考える耐震性能について、ぎゅっと詰め込んだページになっていますので、性能に興味のある方はぜひ、ご覧頂ければと思います。
今回の耐震ページでは、能登半島地震でもクローズアップされた「繰り返し地震」への備えとして新しく仕様提案を行います。
制震ダンパーを使った制震工法を提案します
制震ダンパーは、大地震時の建物の変形を大幅に低減し、柱・梁・耐力壁の構造部の負担を軽減させるものですが、実はいろんな種類があって、大きくゴムダンパーとオイルダンパーに分かれます。
自動車のショックアブソーバーをイメージいただけると良いのですが、余震を伴う「繰り返し地震」に対しても高い効果を発揮し、耐震等級(筋交や耐力面材でがっちり固める)と組み合わせる事で、本震後も継続して居住可能な状態にする狙いがあります。
今回の耐震ページではオイルダンパーの仕様提案を行いますが、なぜならば長期的な信頼性が持てるから。
どっちが正解かという話ではないのですが、私はオイルダンパーの方が、ゴムダンパーよりも経年劣化が生じにくく、さらに震度1クラスの揺れからも地震力に対して効果を発揮するとのことなので、それもオイルダンパーの良いところだと思っています。
制震ダンパーの取り付け方にもいろんな種類があり、例えば筋交の様に、横架材間に斜めに取り付けるものと、上の写真の様に水平に取り付けるものがあります。
今回、水平に取り付けるものを仕様提案していますが、なぜならば、地震力=水平力なので、水平力をわざわざ斜め方向の力に分解しなくても、水平力は水平方向で減衰させた方が合理的では、と言う考えです。
制震ダンパーの開発メーカーによると、阪神・淡路大震災の揺れを再現した実験でも、揺れ幅を約70%減少させ、大きな損傷から守ることができたという裏付けがあります。
しかも、他の制震ダンパーよりも圧倒的に安い。10年ほど前、当時勤めていた会社の仕様で斜めに取り付けるゴムダンパーを使ったことがありましたが(当時はそもそも制震ダンパーがそこまで普及していなかった記憶があります)、金額は結構かかりました。
新潟の場合、積雪荷重があるので耐震等級3のハードルは結構高いのですが、耐震性能を上げる目的は「住む人の命と財産を守ること」なので、制震ダンパーも含めた合理的な耐震設計を行っていく必要があると考えています。