スタッフブログ

鳥屋野南モデルハウス 2月の室温を分析してみた!

こんにちは。営業設計の竹村です。
最近小学校に通う娘が春休みに入ったので、毎朝弁当を作っています。
今日の献立は、おにぎり2つ、エビのチーズパン粉焼き、クリームコロッケ(冷凍)、ミートボール(チンするもの)、すみっコぐらしのかまぼこ、ホウレン草の和え物、レンコンチップスでした。
「なるべく品数を多くしたい」「洗い物が面倒なので、フライパン1つでつくる」というところにめちゃくちゃこだわっています。
中学高校となると、息子も含め10年は毎日弁当を作らないといけないのかと昨日気が付きまして、戦々恐々、途方に暮れています。。。

本題に入りますが、今年は近年稀にみる暖冬でした。
今回で2回目の冬を迎えた鳥屋野南モデルハウスで、2月9日からの2週間にわたり、Switch Botを使って1時間毎に室温を測定。
そのデータを分析してみましたので、ご紹介させていただきます。
1日24回測定×14日なので、1部屋あたり336のデータによる検証です。
なお、今回のデータにつきましては『チルチンびと 120 夏号』に掲載いただく予定で、パッシブデザインの第一人者、野池政宏先生からもご講評をいただく予定です。
ぜひ『チルチンびと 120 夏号』をご購入ください!

まず最初に、前提となるモデルハウスの仕様は下記の通りです。

■延床面積=124.89m²(37.73坪)

■Ua値=0.34(HEAT20 G2グレード)※事務所との接続部分の間仕切り建具は無しと想定して外皮計算

■ηAC値=2.4(ダイニングの大開口のおかげで割と高めです)

■ηAH値=2

■暖房=床下エアコン(23℃設定24時間連続運転)

■24時間換気=第一種換気システム(澄家DC 熱交換率80%)

 

キッチン周辺の室温分布

最高室温 34.4℃/最低室温 19.1℃/平均室温 23.15℃

室温分布をみてみますと、20℃~23℃が全体の約62%をしめていて、非常に安定して快適な室温であったことがわかります。
これは床下エアコンによる暖房と、G2グレードの外皮性能による保温効果によるもの。
一方で、この2月は天気が良い日が多く、日中室温が上昇したことで、30℃以上の室温を記録した時間が、全体の2.6%存在していました。
これはSwitch Botの設置場所がキッチンカウンターの上で、日射取得の大きいダイニングの大開口近くということもあり、それが大きく影響していたと推測できます(ただ、もしかすると人による操作や持ち運び時の体温検知など、別の何かを測定してしまっている可能性も考えられます)。
とは言え、天気の良い日はなるべくカーテンや障子を開けた上で、暑すぎない範囲で日射取得を行うことが省エネな暮らしに効果的であることが分かります。

洗面脱衣室の室温分布

最高室温 25.80℃/最低室温 19.6℃/平均室温 22.67℃

ランドリーも兼ねた洗面脱衣室は、約75㎝幅の出入り口のみでキッチンに接続する間取りになっていますが、キッチンとの平均室温差はわずか0.48℃であり、室温差の少ない状況であったことがわかります。
方位としては建物の北側に面しているため、冬場は北西風の影響により外壁の表面温度が下がりやすい部屋ですが、ネオマフォームによる付加断熱の効果で安定した室温になっていました。
また、床下エアコンの吹き出し口を洗面カウンターの下に設置していること(ただし、和室に設置した床下エアコンからも遠く、基礎の立上りも障壁になっているため、床下エアコンの暖気が直接届きにくい部分ではあります)、24時間換気の排気ガラリを部屋の隅に設けたことでキッチンからの温かい空気が届いているということも、大きく影響しています。
冬場のヒートショックを考えても、洗面脱衣室と他居室との温度差が少ないことは非常に大事で、高気密高断熱×床下エアコンというスペックが、健康に対して有利に働いていることが分かります。

 

子ども室の室温分布

最高室温 26.70℃/最低室温 19.9℃/平均室温 22.95℃

子ども室は吹抜に面した階段を上って最初の居室になります。
1階の床下エアコンの暖気が吹抜と階段を通して2階へ上り、その暖気を24時間換気の排気ガラリで子ども室に引っ張るというイメージです。
床下エアコンによる全館空調の場合、日中、廊下との間仕切り建具を解放することで個室でも暖かい環境をつくることができます。
測定の結果、子ども室の平均室温は22.95℃であり、1階キッチンの平均室温と比べてわずか0.15℃の差であったことが分かります。
南に面した部屋のため、日中の日射取得により、最高室温が26℃を超えた時間が何度かありました。
ちなみに20℃を下回ったのは(19.9℃)、全体のわずか0.6%でした。

寝室の室温分布

最高室温 26.10℃/最低室温 19.1℃/平均室温 22.07℃

寝室は2階の一番奥の部分にあり、1階和室の床下エアコンからも一番遠い個室です。
こちらも子ども室同様、廊下の間仕切り建具は引戸にして常時開放させていますが、キッチンとの室温差は1.08℃でした。
また、20℃を超えた室温割合は、全体の約92%でした。

まとめ

今回データを分析した部屋は1階2階それぞれ2部屋でしたが、鳥屋野南モデルハウスは非常に安定した室温になっていたことが分かります。
「暑い」「寒い」といった感覚的な部分は個人差によるところがあり(音も同様)、ブログやホームページでご説明しても「本当かな~」という感想をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
今回の様に室温を測定し、数値として見える化・グラフ化して分布割合を確認することで、定量的な検証が可能となります。
また時間がある時に、鳥屋野南モデルハウスの室温分布についてご紹介できればと思います。

『チルチンびと 120 夏号』、ぜひご購入ください!

 

 

 

 

営業・設計
竹村 泰彦 YASUHIKO TAKEMURA
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