こんにちは。営業設計の竹村です。
今日は先週に引き続いてなのですが、「梁」をテーマに書いてみたいと思います。
はり【梁】・・・上部の重みを支えるため、あるいは柱を固定するために柱上に架する水平材(『広辞苑 第五版』より)
梁には大きな魅力があります。
あらわし梁がどーんと見えることは、住まい手に安心感を与えます。
年月が経つにつれて味わいも生まれるし、木のあたたかさも日々感じる。
地域の山で育った木だから、家への愛着もどんどん増していきます。
梁は、見せ方一つで力強くも、端正にも表現することができます。
和風や洋風という一言では言い表せない、梁(あるいは架構)のモダニズムを表現していきたいというのが、最近の私の思いです。
写真1枚目。
化粧垂木が並ぶ勾配天井。屋根頂部の棟木とあらわし梁が、空間の要になっています。
あらわし梁の上には間接照明が隠されていて、夜間は天井を美しく演出してくれます。
写真2枚目。
私の自宅です。
緩く勾配を持たせた天井に、一間(いっけん)間隔で並ぶあらわし梁。
一番低いところの梁は、持ち上げた子どもの手が届く高さ。
梁に直接触れられるというのも、住まいにおける重要な身体体験の一つと考えています。
写真3枚面。
「梁せい」を揃えてリズミカルに並んだあらわし梁。
あらわし梁にすることで、天井高さを目一杯取ることができます。
写真4枚目。
中央に見えるのは、太鼓梁(たいこばり)と呼ばれる太い丸太の両側を製材したもの。
独特の存在感と、ダイナミックさがあります。
太鼓梁には末口(すえくち・木の梢側)と元口(もとくち・木の根元側)があり、末口に向かって梁せいが小さくなっていくのが特徴です。
もともと構造材を見せていた日本建築ですが、最近の家づくりでは大壁といって、梁や柱といった構造材がビニルクロスで包まれ、見えなくなるつくりが主流となっています。
先週も書きましたが、梁や柱の見える家づくりをしていきたいと思っています。