チラチラ以前の写真を見返していると、
今の新潟のような雪景色の中に建つ教会の写真が。
北海道の札幌にある、アントニオ・レーモンド設計の「聖ミカエル教会」です。
アントニオ・レーモンドはフランク・ロイド・ライトの事務所で働いていた経歴をもち、1919年に帝国ホテルの設計施工の助手として来日しました。
その後自らの事務所を構え、前川國男や吉村順三などの建築家がレーモンドの事務所で働いていました。
この写真は、建物の正面を写しています。
壁一面に白い模様がおわかりになりますでしょうか?
これは白い和紙を切り抜いてガラスにはったものなんです。
とても特徴的なデザインです。
障子紙のような透過性のある紙なので、自然の光を柔らかく室内に取り込んでくれます。
外観もさることながら、室内も・・・
小屋組に丸太を使い、壁には木板とあわせてレンガを積まれてあります。
力強くありながらも、建物の優しさも感じられます。
この日も雪がちらつく寒い日でしたが、
暖房器具が放つ暖かさではない、建物自体の素材が持つ温かみによって、たいそう癒されていたことを思い出します。
レーモンド設計の教会は新発田市にもあり、
大きさや間取りはこことは異なりますが、
和紙は同じように模様に切り取られ、ガラス面にはられています。
なぜ新発田かというと、当時の新発田教会の司祭がレーモンドと親交があったからだそうです。
中には入れないと聞いたことがありますが、
お近くの方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
という私も未だ未確認です。。。