こんにちは。営業設計の竹村です。
休みの日でも何かしら建築について考えていないと居ても立っても居られない私ですが、先日の休みに、大工職人・小田さんの「作事場」に遊びに行ってきました(作事場とは、大工さんが木材を加工するために構えた作業小屋の事。新建材を使ったプラモデル式の住宅が多い昨今、作事場を持たない大工さんも多くいるのが現状です)。
作時場を持つ小田さんは40代という若手の大工で、以前は社寺建築で腕を磨き、断熱・気密についても知識や経験が豊富な大工さんなのですが、何より「良い建物を作りたい」という熱量を持った、めちゃくちゃ熱い人です。
今回も「小田さん、付加断熱する時に垂木掛けの施工性をもっと良くしたいんですけど、何か良い方法ないですか?」と小田さんに相談したところ「実物作って検証しますか!俺作っときますから明後日作事場来てください!」と何とも熱いご提案をいただきました。いや、ここまで一生懸命な大工さんも、なかなかいらっしゃらないですよ!
こちらが垂木掛けの実物サンプル。ちょっと分かりにくいのですが、垂木の端部の納め方を変えて3種類作ってくれています。小田さんと2人であーでも無いこーでも無いとブラッシュアップしながら、最終的に施工性が良い納まりができたと思います。
ついでに小田さんの道具を見学させていただきました。
鉋は鉋でも、アールのついたものや、
丸太用のノミなど、初めて見るものがたくさん!
こちらは床柱の端材ですが、左側は錆という模様のある桧の床柱との事。錆はカビなんです、と小田さんに教えてもらい、これは驚きでした。
現場はもちろん、改善やブラッシュアップは絶対に大事だと思っています。今当たり前になっている作業や納まり、考え方も、常に「この作業(納まり・考え方)は本当にこれで良いのか?」という観点で見ていくことが大事です。私は日々精進という言葉が好きですが、まさにそういった想いです。
これからも試行錯誤しながら、家づくりを追及していきたいと思っています。