富山県入善町の「沢スギ自然館」に立ち寄りました。黒部川扇状地の末端部分にあります。ここは、地下水が噴出して、小川が幾つも流れている海岸に近い地域です。スギ林が多い所で、その場所を「杉沢」 そこに生えているスギを「沢スギ」と呼んでいました。
「沢スギ」は、かつて生活の森として活用されていたそうです。スギの幹は、家の柱などに使われ、樹皮は、屋根の葺き板に使われ、枝や葉は燃料に使われていました。「沢スギ」は地域の人々にとって、生活して行く上で欠かせないものだったのです。人びとは、枝払いや下草狩りなとを行い、枝や刈草を利用して。スギを大事に育て残しました。
紀州の山林は、麓にスギを育てて、峰にヒノキを育てます。新潟の山は、育てやすいスギを植林して、現在は山の管理が行き届きません。
先日、Nomoto Homesのイベントで「森のとびら」を開催しました。チルチン人「地域主義工務店」の会共催で山の課題と国産材を使う意義・その価値観を発信し、地域社会、山や地域環境を未来へつなぐ(SDGs)ことを学びながら「ミニスツールずくり」を行いました。
私たちはこれからも新潟県産材を使った、「木の家」づくりで地域住文化を豊かにし、自然環境の保全に貢献して守っていきたいと考えています。