こんにちは。営業設計の竹村です。
最近、子どもたちが「ピクミン」にはまっていまして、「ゲームなんて・・・」と斜に構えていた私もついにハマってしまいまして。。。もう、ピクミンが可愛いのなんの!笑
風呂上り、ドライヤーで髪を乾かしていたら髪の毛が洗面台に落ちるのですが、それを見るたびに「あぁ、僕のピクミンが・・・」と思ってしまいます。
今日のこと。
オーナー様宅の帰り道、安藤忠雄さんの「豊栄市立図書館(建築当初の名称)」の前を歩きました。近くで見るのは20年ぶり。20年前は大学1年の設計課題「豊栄市立図書館のベストなアングルを探して写真を撮る」のため、友人と訪れました。スマホが無い時代でしたので、それこそ「写ルンです」を片手に建物の周りをぐるぐる歩きまわり、カメラを通して安藤建築の魅力を体感しようとしたものです。
高校生の頃から安藤忠雄さんが好きでしたので、この時は実作を目にして大変感動したのを覚えています。同年、朱鷺メッセで講演会があった時は書籍二冊とDVDを購入し、サインをいただきました。今でも宝物として自宅にありますが、安藤忠雄さんが私が建築の道に進んだ原点になっています。
今日、改めて間近で目にした安藤建築ですが、安藤建築ならではのコンクリート打ち放しがやっぱり美しかったですね。築後20年以上経過していますが、築5年くらいの見た目で驚きました(しっかりメンテナンスされている?!)。
豊栄市立図書館は安藤建築の中では小さな建物になりますが、安藤建築らしさが溢れています。安藤建築らしさというのは、例えば、平面的には四角や円、楕円などの図形で構成されていることとで、それらが複雑に篏合していることがあります。外観を見ると、今度はそれらの図形が立体(ボリューム)となって現れて、ボリューム同士がくっついたり離れたりしながら、複雑に篏合しているのも特徴です。
こちらの写真でも、立方体のボリュームと楕円柱が篏合していて、その篏合部分にエントランスがあるというのがポイントです。
建物の裏側、バックヤード部分ももちろん打ち放しです。こちらも求心性のある楕円柱のボリュームに、バックヤードの壁が取りつくのですが、ここは隙間を開けて縁を切っているんですね。ここでくっつけてしまうよりも、切り離したことでボリュームごとのヒエラルキーを表現しているのかなと、考えていました。
本日は思いもよらず安藤建築との再会でしたが、やっぱり建築って面白い、楽しい、そんな感情を湧き起こしてくれる、唯一無二の存在でした。