こんにちは。営業設計の竹村です。
現在工事中の「西小針台の家」で、先日大工さんと断熱についての打ち合わせを行いました。
西小針台の家は、Ua値=0.26で、HEAT20のG2グレード(0.34以下)の外皮性能があります。G3グレードが0.23以下なので、G2.7といったところでしょうか。
新潟では付加断熱をしないとG2はほぼ取れませんので(サッシを少なく、小さくすればギリギリいけそう)、西小針台の家では外壁の断熱は充填断熱(グラスウール t=120)に付加断熱(ミラフォームラムダt=50)という仕様にしています。
写真は付加断熱を施工した様子。断熱的に不利側になりがちな出窓もありますが、そこもしっかり断熱を行っていきます。断熱性能の数値だけ追い求めるのであれば出窓は作りませんが、室内の広がりや意匠を考えると出窓はあった方がいい・・・しっかり性能を確保した上で、施工していきます。
今回付加断熱に使ったミラフォームラムダは、いろいろ調べた中ではコスパが良い断熱材で、熱伝導率も0.022W/m・Kと超優秀です。熱伝導率0.020W/m・Kのネオマフォームという断熱材もあるのですが、1枚あたりの価格もミラフォームラムダの方が安いので、0.002の差であればということでミラフォームラムダを標準採用しています。
さすがG2グレード、現場で打ち合わせしていても、屋外は猛暑ですが内部は扇風機を回していればそこそこ涼しい・・・もちろんしっかりとした日射遮蔽ができているからこそですが、断熱性能の高い現場は、現場の職人さんの作業効率も高めます。
それに加え、今回、現場用に小型のエアコンを導入しましたので、熱中症の心配もなく、快適な作業環境ができるのではと思います。大工さんをはじめ、職人さんの人材不足が確実になる将来、今から職人さんの労働環境を考えて整えていくことは、工務店として必須だと思っています。
室内にも付加断熱している様子です。下屋があると付加断熱が大変になるのですが、そこは大工さんも意欲的に作業してくれています。設計→監督→職人さんに至るまで、断熱・気密についての知識はもちろんですが、そもそもの必要性や意義をしっかり持っていることが大切ですし、また技術や知識を日々ブラッシュアップしていくような意識も持っていることも大事なことです。
話は変わりますが、先日新潟花火に行ってきました。数年ぶりでしたが、久しぶりの花火大会、楽しかったです。印象的だったのが、マスクを着けている方をまったく見かけませんでした。賑わいも、人々の笑顔も見れてやっと日常が戻った感じがして嬉しくなりました。