こんにちは。営業設計の竹村です。
最近「牡蛎のオイル漬け」にはまっていまして、2週連続でつくっています。ちゃんと保存容器を煮沸消毒すれば2週間くらい保存できて、しかも2週間経ったあたりが美味しいらしいのですが、どうしても待てません!毎日3粒ずつくらい楽しんで1週間でなくなるので、先週に引き続いてこの木曜日にもう一度作りました。今回は牡蛎が安かったので気合の2パック。フライパンでソテーして、オイスターソースを絡めてから鷹の爪とニンニク、ローリエと一緒にエキストラバージンオリーブオイルに漬け込みます。牡蛎はもちろん、オリーブオイルも最高でパンやサラダにかけて、冬の味覚を楽しんでいます。
さて、今日は「営業設計の私が現場に行くときに気を付けていること」について書いてみたいと思います。家づくりとちょっと離れますが、私たちの仕事について知っていただけますと幸いです。「家づくりの裏側」的な回です。
まず最初にですが、私は「営業設計」という役割をしています。営業ですが、建築士であり、軸足を設計に置いている建築大好きマンです。現場は現場監督が工事管理を行いますが、営業設計は建主さまと打ち合わせをして、それを図面に落とし込んで、それを監督に引き継いで、着工から竣工までも建主さんと現場と並走していくようなイメージです。
営業設計も、時には現場に行くことがあります。どちらかというと「設計はなるべく事務所にこもって図面を書くことが品質確保のために重要」だと考えていますので、ここぞという時だけ行くようにしています。意匠的に重要な部分の確認や、細かい納まり、図面に書ききれない部分について、職人さんと打ち合わせを行い、設計意図を伝えます。そうすることで建物のクオリティを少しでも上げたいという想いで、現場に向かいます。現場の進捗を建主さんに連絡したり、建主さまと現場で打ち合わせをしたりするのも、営業設計として大事なことの一つだと思っています。
私は現場(職人さん)をリスペクトしています。私たちが建主さんと打ち合わせをして、図面をつくって現場監督が工事管理を行っても、最終的には職人さんが手仕事でつくることになります。つまり職人さん抜きにしてノモトホームズの家は完成しないわけです。営業設計としての職務は、建主さまのご要望を設計して図面に落とし込んで、それを現場に伝えて形にしてもらうことだと思っていますから、職人さんとのお互いの信頼関係があってこそ、品質が保たれ良い建物に繋がると思っています。ですから、基本中の基本として、現場(職人さん)へのリスペクトは欠かせません。
現場で職人さんと打ち合わせをする際、工事中の家の中に入る時に気をつけていることは、「元気な声であいさつ」です。「お疲れ様です!」という感じです。現場ではよくラジオが流れていますが、これに負けないくらいでないと聞こえません。。。笑
まだまだ職人さんは私より年上の方が多いので、やっぱり年下は元気よくいかないと!という想いで、これは20代のころから気を付けて続けています。
現場に行くといろいろ質問されることもありますが、これを丁寧に解決していきます。「この納まり難しいよね~」「ここの納まりはどうする?」というように職人さんから質問されますが、落ち着いてちゃんと考えると解決できることがほとんどです。口頭で解決できない場合は現場に油性マジックで納まりを書いたり、事務所に持ち帰って詳細図を起こしたりしていきます。「この納まりこうしても良いかな?」という職人さんからのリクエストに対しては、もちろんそれが合理的で(理にかなっていて)、意匠や性能が変わらなければそのようにお願いすることもありますが、ダメな場合は面倒な納まりでも無理言ってお願いしますし、やり直しをお願いする場合もあります。そんな場合でも職人さんは「やっぱりノモトさんだとこうしないとダメだよね~笑」とわかってくれるので、ノモトホームズは本当に職人さんに恵まれているなぁと思っています。
例えば、マニアックですが事務所のガルバリウム鋼板の出隅の納まりは役物(既製品)を使わず、現場で一枚一枚折り曲げてもらっています。板金屋さんも、着工前は面倒そうにしていましたが、現場が始まると丁寧に折り曲げてくれていました。感謝です。
現場に行く時間にも気をつけます。これも20代のころから心がけていますが、職人さんはだいたい一服の時間が決まっていて、10時と15時なので、何か相談事や打ち合わせ事がある場合は、この時間に行くようにして現場作業を中断させないようにしています。電話で用件を済ませたい場合も、なるべく一服の時間に電話をするようにしています。
一服の時間に伺うと、コーヒーやお茶菓子もごちそうになったりします。一服しながら現場からのフィードバックや工程の手順や納まりについての話が聞けて、大変勉強になったりします。その現場とはまったく関係のない他の現場の納め方や作り方を相談することもあり、そんな時は親身になっていろいろと教えてくれますので、一服の時間は毎回有意義な時間です。「設計は机に座ってナンボ」と先ほど書きましたが、すみません、机に座って図面を書く上でも現場での経験が大事になってきますね!
職人さんに難しい納まりをお願いしたり、無理難題をお願いしたり、どうしても手直しをお願いする場合もありますが、そんな時はジュースやお茶菓子を差し入れに持っていくこともあります。そうすると「竹村くんがジュースを持ってきたということは・・・(^^;)」みたいな感じで、ワーワー言いながらも引き受けてくれます。みなさん優しい・・・涙
現場を出て事務所に戻るときは、必ず大きな声で「よろしくお願いします!」というようにしています。先ほども書きましたが、実際に建主さま家を作ってくれるのは職人さんですから、「建主さまのお住まいをよろしくお願いします!」という気持ちを込めます。
最後に、やっぱり一番気を付けることはコミュニケーションです。コミュニケーションがうまく取れないと現場もスムーズに進められませんし、コミュニケーションがちゃんととれていれば間違いも起きにくくなります。
ノモトホームズのCI(コーポレートアイデンティティ)の一つとして、「ノモト品質とは、関わるすべての人への誠意あるコミュニケーション。」というものがありますが、建主さまはもちろん、職人さんに対しても誠意あるコミュニケーションを行うよう、スタッフ一同心掛けています。