今朝は8時半前に出社してモデルハウスのダイニングに置いてある温湿度計を見てみると、室温が21℃。
現在の床下エアコンは24時間連続運転で設定温度を21℃に設定していますが、壁掛けエアコンであれば発生する気流も、床下エアコンなので全く感じずしかも床もじんわりと暖かく(床暖房よりもマイルドで優しい温度です!)、極上の快適さを体感できました。
今日は天気も良かったのでそのままエアコンをOFFにして、日射取得をすべくハニカムスクリーンを全開にしていましたが、お昼前で室温を確認すると、無暖房で室温24℃前後。
北側の洗面脱衣室で24.5℃、2階の一番奥の部屋である寝室の室温は23.3℃なので、無暖房でも全館で温度差がほとんどなく、十分暖かいです。半袖でも生活できるくらい。
私の自宅は狭小地で方位も悪くなかなか日射取得ができませんので、そう考えると日射取得の大事さを痛感します。
もし年末ジャンボ宝くじがあたったら、G2グレード+床下エアコン+日射取得最大のパッシブハウスを設計しようと思わずにいられませんでした・・・笑
前置きが長くなってしまいましたが、今日は「自分でできる雑木の庭づくり」について書いてみたと思います。雑木の庭とはこんな感じの庭で、木の家との相性も良く自然体の庭といった感じです。造園家の荻野寿也さんや小林賢二さんが有名で、お二人とも雑木をメインに石と下草を組み合わせた素敵なお庭をつくられています。
そんな雑木の庭ですが、Instagramでも良く目にするようになりました(ちなみに#雑木の庭は6.8万件でした!)。自然体の庭なので、比較的放任主義でも問題なく、管理もしやすいというのも、人気の理由だと思います。
そんなこんなで、私も鳥屋野南モデルハウスの一部で雑木の庭を実践してみようと計画中で、特にここ数日、モデルハウスの庭づくりのため「新津フラワーランド」と「道の駅保内」、「ストーン・プラス」さんに足を運んでみました。いろいろ調べていく中でたくさんの発見がありましたので、皆様にも今回のブログで共有させていただきます。長文です!
まずは新津フラワーランドです。以前行った時もその草木の種類の多さにびっくりしましたが、さすが植栽の宝庫、今回もいろんな草木が揃っていました。
私がピックアップしたものをご紹介させていただきます。
まずはツワブキです。
この時期、黄色い花が咲く山野草で、日陰でも育ちますし生命力もかなり強いので植えっぱなしでも大丈夫なので、管理がすごく楽な側物です。我が家にも2株ほど植えていますが、年に1~2回ほど剪定鋏で茎をカットして間引き、見た目を軽くするくらいの管理しかしていません。葉も大きいので雑草除けになるのもメリットです。ちなみに1ポットで700円~でした。
続きましてチェッカーベリーです。
きれいな赤い実が目にとまります。似たような下草で「ツルコウジ」というのもありますが、新津フラワーランドではチェッカーベリーしか探せませんでした。クリスマスや正月の飾りつけでも使われるみたいで、寒さに強くて冬でも赤い実を楽しむことができます。背丈も低いのでグランドカバーにもなりますし、日陰でも育つそうなので北側の玄関先でも彩を与えてくれますね。1ポットで700円でした。
続きましてオタフクナンテンです。
この時期紅葉が楽しめますし、また普通のナンテンに比べて背丈も低いので管理がしやすいそうです。自宅にナンテンを植えていますが、こっちのオタフクナンテンの方が背丈も低くきれいだと思いました。調べると成長も遅く、植えっぱなしでOKみたいなので良いですね。1ポット480円でした。
これは初めて知りましたが、ダルマ萩という低木です。
日当たりの良い場所を好むそうなのですが、葉がまるくてかわいらしく、コンパクトにまとまるので下草と組み合わせて庭に高さを出したいときに使えそうです。適応力もあるそうなので、管理も楽そうです。こちらはボリュームの割に意外に安くて1ポット180円でした。
続いて雑木の庭の定番、ギボウシです。
こちらも多年草で植え替えの必要がなく、日陰でもよく育つそうです。初夏に紫色の花が咲きますが、上品できれいです。我が家の自宅にもありますが、まったく手入れしていませんが、育っています。1ポット980円。
続きまして、こちらも定番のクリスマスローズ。
名前の通り、冬に花が咲きますので春夏秋冬問わず、年中楽しめる庭になりますね。名前もおしゃれ!こちらは1ポット400円です。
続きましてハイゴケという種類の苔です。苔は雑木の庭にはかかせません。
スタッフさんに「西日の当たるところでも大丈夫ですか?」と聞いてみたのですが、ハイゴケであれば大丈夫とのお返事でした。コケってジメジメした薄暗いところに生えている印象がありますが、実は日当たりを好む種類もあって、意外とどんな場所でも植えられるんですね!
1ハギ1000円は結構安いと思います。種類にもよるかもしれませんが、ネットやホームセンターでは3000円程でした。
他にもいろんな草木が販売されていましたが、時間の関係で新津フラワーランドを後にしました。
続きまして道の駅保内。
以前、村上の家のオーナー様に教えていただいて以来、ちょくちょく行っています。こちらは草木だけでなく石も買えたりしますので、興味のある方はぜひ行ってみてください。ホームセンターでは取り扱っていないような園芸グッズも売っていたりと、かなりおすすめです!
今回草木は新津フラワーランドに比べて少ない方でしたが、こんなものを発見!
その名も「フジミバーク」。648円、安いです!
樹皮を粉砕して堆肥にしたもので、弊社でも樹木の足元や表土の化粧材(マルチング)として多用していますが、なかなかホームセンターでは売ってないんです。ホームセンターに行くと必ず売ってないか見るようにしていますが、なんと道の駅保内で売っているとは!!大きな収穫でした。
続いて新潟市にあるストーン・プラスさんへ石を見に行ってきました。
ストーン・プラスさん、今回初めて知った石屋さんで、方々に電話して最後に行き着いたのですが、結論を先に言うと、最高でした。
例えばこちらが、私が数年前のブログで群馬県の景勝地「鬼押出し」に行った時のことを書きましたが、そこで見た浅間石です!感動!色もかっこいい!
新潟の造園で浅間石を使っているのをあまり見たことがなく、これは面白いなと思いました。
ただ、モデルハウスの庭には合わないかな~と思って今回は見送りますが、1個1500円くらいと値段も安く、これからの造園提案の幅が広がりそうです。自宅の庭に採用しようかな・・・
こちらは秋田県と山形県の県境にある鳥海山で採れる鳥海石という石です。石屋さんに聞くと、もう閉山したので採れなくなったとのことでした。こちらは先ほどリンクを貼った以前のブログでも書きましたが、造園家の荻野さんのワークショップでも使われている石です。
両手で抱えられるくらいのもので、1個1000円程度とのこと。
私の靴が写っていますが、おおよそ30㎝内外で重さも30㎏~40㎏ほどなので、車に載せられますね。5、6個庭に置くだけでも雰囲気が出ますので、気になる方は購入されてはいかがでしょうか。
他にも鉄平石や、大谷石もあって、いろんな可能性が感じられました。
最後におすすめのマルチング材についてのご紹介です。
それこそ造園家の荻野さんが使われているものなのですが、前述のフジミバークに比べて、同じ樹皮なのですが色が赤茶色に寄っていて、より自然な雰囲気になるマルチング材です。今までその商品名が分からなかったのですが、今回昔のブログを読み返すうちにマルチング材の袋が写真に写っているのを発見し、長年の謎が解けました。その名も「キンキマルチ」。
さっそく販売元である近畿農産資材株式会社に電話し、金額を聞くと50Lで600円以下!安い!
ここに送料がかかるので今は見積り待ちですが、敷くのも簡単ですし、水分蒸発防止と防草効果があるので雑木の庭にぴったり。これまた造園の幅が広がりました。
長くなりましたが、本日は「自分でできる雑木の庭づくり」について書いてみました。
住まいと庭は一体で考えた方が良いと思いますので、皆様の参考になりましたら幸いです。