コンクリート打設は、基礎工事の中で大きなイベントです。このイベントに向けて、土工事や鉄筋組や型枠組と工事を進めて行きます。
コンクリート打設に先立ち打設計画を行います。生コンの配合に関しては、設計基準強度に時期により規定の温度補正をかけます。通常は普通セメントを使用しますが、強度を早く出すために早強セメントを使用することもあります。べた基礎一体打ちの場合では、まず打設方法を検討します。まず外周や内部のハンチ部分から打ち始めて、生コンが吹き出さないように立上りの下端で止めて生コンが硬化するのを待ちます。生コンが落ち着いてきたら、立上りのコンクリートをまわり、そのあとに耐圧盤コンクリートを打設していきます。生コンのスランプも打設する部位により変えたり、打設時の気温により変えたりします。一体打ちの場合は、立上りの生コンが吹き出さないように、スランプを規定の範囲内(±2.5cm)で、硬めで手配したりします。住宅の基礎はRCの建物の様に鉄筋が密に入っていませんので、スランプをそれほど軟らかくしなくてもジャンカーが出ることもありませんが、気温の高い夏場では生コンが硬化しやすく打ち継ぎが出ないように、スランプを規定の範囲内(±2.5cm)で柔らかくして打設することもあります。
このように打設手順や生コンの配合やスランプや打設ピッチを検討します。又、自分が気を付けていることは、生コンが途切れないように打設途中で、生コン数量を計算したりして足りなければ早めに追加手配するように心がけてます。なぜなら生コンが途切れると、夏場は特にコールドジョイントの原因になりますし、職人さんも体力を使うので、早く終了させて休憩をとれるように進めていきます。
写真は、中央区の現場ですが基礎工事を開始しました。
来月の建て方に向けて工事がスムーズに進められるように調整していこうと思います。