墨出し

住宅の現場では、建方に先立ち基礎天

端に土台の位置を出していきます。基礎

立上コン打設後に遣り方を撤去しますが

、その際に矩手（直角）にだされたポイ

ントを大工さんが利用して各通りの墨を

出していきます。注意する点ですが、

基礎天端に出されたポイントを鵜呑みに

して墨出しせずに、必ず直角であるかを

確認します。その際に3:4:5　建築用語で

三四五（さしご）直角三角形でだしたり

、1:1: √2で直角を器械を使わずに確認

したりしていきます。遣り方出しと同じ

ですが、基礎天端の墨出しも矩手が重要

なので必ず確認して大丈夫であれば、各

通りの墨出しを進めていきます。

ＲＣのマンションの現場では、スラブ打

設時にスミポイントを設置しておき、打

設後に下階から下げ振りにて上階のスラ

ブに基準墨をあげていきます。トランシ

ットにて基準の返り墨を出し、その墨を

もとに壁や柱の躯体の墨を出していきま

す。ＲＣの場合は躯体工事が終わると、

ＬＧＳなどの間仕切りの墨を出して行き

ます。自分が現場管理していたころは、

毎日のようにＬＧＳなどの間仕切りの位

置や開口補強の位置や高さやSD(ｽﾁ-ﾙﾄﾞｱ）

の床斫り墨を時には一人で、かるこを靴

に引っ掛けて墨を出してました。

床がコンクリートの粉で汚れていると墨

が付かないので清掃しながら出して行か

なくてはいけないので、とても大変な作

業です。今では、墨出し専門の大工さん

がいるので管理するだけいいのではない

かと思います。

墨出しは見えてきませんが、建物を建て

る上でとても重要なものです。

写真は、現在基礎工事を行っている柏崎

市の現場ですが、基礎配筋も完了しまし

て、今週立上りコンクリートまで打設し

ます。今月末の建て方に向けて工事が順

調に進められるように調整して行こうと

思います。