こんにちは。営業設計の竹村です。
最近「コモディティ化」という言葉を良く聞きませんか?
マーケティングの世界の言葉ですが、簡単に言えば「一般化している」という意味で、
サービスや製品、品質に対しての差がなくなり、顧客や消費者にとってどれも横並びで、
「どこも似たようなもんだなぁ」と捉えられてしまうことを指します。
例えば私にとっては「コンビニ」はコモディティ化していて、
どこのコンビニを利用しても同様のサービスを受けられるので、
どの店舗を利用するかの基準は距離や駐車場へのアクセスのしやすさのみです。
身の回りのもので考えてみると、眼鏡もそうですね。
JINSや眼鏡市場、Zoffと最近では価格も抑えられた、高品質の眼鏡が
いろんなところで購入できますので、今私がかけている眼鏡が壊れたとしても、
きっとどこの店を選んでも、満足のいく新しい眼鏡に出会えると思います。
私たちの住宅業界にとっても、例外なくコモディティ化は進んでいると思います。
例えばここ数年で、断熱に対する業界内での意識は格段にあがり、
今やどのハウスメーカー、どの工務店でもある一定レベルの高性能住宅を
提供できるようになっています。
誤解の無いように補足しますが、私の考えるある一定レベルの高性能住宅とは、
HEAT20のG1・G2グレード基準付近の断熱性能があって、
付加断熱の施工もやっていたり、常に技術的な情報収集に努めているような会社が
提供する高性能住宅で、断熱等級4が標準です!というレベルではありません。
工事費についても、スケールメリットが出せるパワービルダーでない限り、
同じ自然素材系の工務店で、しかも断熱・気密をしっかりやって、耐震性能も
ちゃんと許容応力度計算で担保している工務店であれば、さほど変わりません。
だいたい同じような価格帯になります。
ノモトホームズの特徴の一つ、「自然素材」についても同様で、
17年前に竹尾モデルハウスで合板を使わない純度100%の自然素材住宅を、
しかも地産地消の木材で作ったというのは、今考えるとかなりの衝撃ですが、
その頃に比べて今の時代に「自然素材住宅」を提供されている工務店やビルダーは
かなりの数あって、確実に増えています。
もちろん、「自然素材住宅」といってもその明確な基準はありませんので、
突板張りのフローリングを使っていたとしても、自然素材の家と言えるわけですが・・・
つまり、住宅業界のコモディティ化が進んでいることで、
顧客にとっては「何を基準に工務店を選べば良いのか分からない」という状態で、
判断基準が分からなくなって工務店選びに難儀するケースが多くあるということです。
ノモトホームズがコモディティ化の波から逃れるには、という事を良く考えています。
前述のとおり、自然素材や断熱・気密については今やどの工務店も高レベルで横ばい状態。
そんな中、「左官」についてはノモトホームズの土俵だと思っています。
県内でこれほど左官、とりわけ漆喰にとことんこだわって、
17年も実直に塗っている工務店って他にあるでしょうか。
「新潟 漆喰」でググると漆喰を使われている工務店さんももちろんいらっしゃいますが、
ほとんどは既調合の漆喰(どこかのメーカーが出している”商品”)で、
私たちみたいにオリジナルで調合から考えて、土をミックスして色を付けたり、
塗り方を壁と天井で変えたりと、そこまでやっているところはまずないでしょう。
もちろんその分、漆喰の特性や塗り方、補修方法までノウハウも十分蓄積されています。
厳密に集計していませんが、かれこれ東京ドーム1個分(40000㎡)以上は
施工実績として漆喰を塗らせていただいているのではないでしょうか。
コモディティ化する住宅業界で、他の工務店ではできない付加価値としての「左官」。
左官と言ったらノモトホームズ、漆喰と言ったらノモトホームズ。
もう、漆喰マニアになろうと思います。笑