こんにちは。営業設計の竹村です。
先週水曜日に社長にお声掛けいただき、「原木せり市」に行ってきましたのでそのレポートです!
会場は新潟市西区にある新潟県森林組合連合会「越後森林館」です。
この施設は県内最大級の県産材、国産材の供給基地になっているとのこと。
到着すると、原木がごろごろ。本当に「ごろごろ」といった感じで何百本もの原木が横たわっています。
広葉樹の競り市が終わり、いよいよ針葉樹のせり市の始まりです。
「これは○○産材だよ~!」と、トレーサビリティもしっかり担保されています。
材木は「1本いくら」ではなく、「1石いくら」で取引されます。
この「1石」というのは、材木の材積を表す昔ながらの単位で、1石が10尺×1尺×1尺になり、
つまり1立米がおおよそ3.6石になります。なかなか馴染みのない珍しい単位です。
当初、「せり」というものはだんだん値段が上がっていくものだと思っていましたが、違うんです。
だんだん下がっていく「下げせり」なんです。値段を下げて下げて、でも買われない原木ももちろんあります。
「〇〇さん持って行ってよ~」とせり人さんが言うものの、皆さんなかなかうんとは言いません。
昔に比べて需要は確実に減ってきています。
少し悲しくなりましたが、これはきっと今の日本中でおきていることなんだと思います。
弊社では、あらわし梁の一つとしてタイコ梁を採用しますが、在庫が少なくなってきましたので
あたらしく原木を調達するのが今回の主な目的です。
個人的には、新潟県の林業の現状を知りたいと思っていましたので、社長からお話をいただいたときは、
迷わず「行きたいです!」とお願いしました。
社長は早くから会場に行かれ、あらかじめ下見をしてめぼしい木をチェック。
県産杉の特徴は鉄分の多い土壌で育つため、写真のように、鉄分を吸収して黒くなるのが特徴とのこと。
そこで、なるべく白太と赤身のバランスがよく、薄い色合いのもので、かつ節がないものを探していきます。
タイコ丸太として両面を切り落とすため、それも考慮して太く曲がりの無いものを選んでいきます。
今回ノモトホームズでは国有林の杉原木10本を購入しました。
これを自社でタイコ丸太に加工し、所有する乾燥機で十分に乾燥させていきます。
十分に乾燥させることで、竣工後の木材の乾燥収縮によるひび割れが少なくて済むのです。
これらの丸太が、将来ご縁のあるお客様のお家でご採用いただき、
ご家族を支える象徴的でダイナミックで力強い(まるで船の竜骨のような)ものとして、
20年50年と受け継がれていってほしいなと思っておりました。
最後に、新潟にはそれこそ材木町という地名が今でも残っているくらい、林業が身近にありました。
昔は阿賀野川や通船川の舟運で材木を山から運び、たくさんある貯木池にストックしていました。
プレハブメーカーの台頭、ホワイトウッドなど輸入材の使用によって、国産材で建てる家というのは
だんだん減ってきているのではないでしょうか。
社長が「新潟の木を使わんばダメなんさ」と、会場で私におっしゃった言葉が、
全てを物語り、それが地域主義工務店の使命だと思っています。
地域の為にも、環境の為にも、新潟の木を使っていきたいですね。
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ノモトホームズ
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