水屋を造ったのは
事務所に勤めている時以来です
なかなか難しい部分です
ただ
流派によって違いはありますが
棚の位置や奥行きなどは決まりがありますし
水屋キットなどというものもあります
そんなに正式に造っているわけではありません
壁は珪藻土塗りだし
床は栗
天袋の建具には渋紙を張りました
でも
ちゃんと水栓も設けていますし
竹のスノコの下には
板金で造ったシンクもあります
無垢の材料で造ると
コストをはじめいろいろ問題がありますが
今は剥ぎ板という強い味方がいます
腰板も棚板も
剥いではありますが一枚板
(わけのわからない表現)
プリントされた合板は使わずに造れます
昔のものを見ると
それぞれの部材はもっと細く薄いのですが
使い勝手や耐久性を考えると
そこまでやる勇気がありません
やはり
ちょっとボテッとした感じには
なってしまっています
現代では何にでも耐久性と強度を求めます
悪いことではありませんが
使う側が雑に乱暴になっていることを
改めようと言う声は聞きません
古い家具や建具
あるいは道具類の繊細さに
緊張感と美しさを感じる
使うときにその物を思いやる気持ち・・・
そんな昔の人達の心が
表れているような気がします
昔といってもそれほど昔ではありません
子供の頃よく祖母に
「ぞんざいに扱うな」と
叱られた記憶があります
ほんの4、50年前のこと
やっぱり昔か