今日から7月ですね。早いもので一年の半分が過ぎました。
1年の始まりは1月ですが、仕事や学校は4月からという区切りが多いですから、「一年の半分が過ぎた」といってもなんだかピンとこないような不思議な感じもしています。
ところで、わたしはNHKの『きょうの料理』という番組が好きで、特に司会がNHKアナウンサーの後藤さんのときによく見ています。
後藤さんは長年この番組を担当されていて、これだけ長く続けているというのはおそらく他の視聴者からも人気が高いからなのだろうなあと思います。
親しみやすい雰囲気はもちろんですが、非常に物腰がやわらかく、きちんとされた所作や穏やかな語り口に安心感をおぼえます。
出演される料理家の方も魅力的な先生方が多いのですが、その中でも土井善晴さんと後藤さんのコンビのときは最高です。
土井先生も後藤さんと同様に物腰のやわらかい方で、料理の手順も実に丁寧です。
土井先生は最近民放局のTVにも出演され、時折厳しい発言もされていますが、あの優しい語り口のせいか不快な印象を与えることがないように感じます。
土井先生も後藤さんもよくわからないよ、という方には一体なんの話だと思われますよね・・・
つい一昨日の放送がちょうど土井先生と後藤さんの出演で、お二人を見ていて『物腰がやわらかい』というのはやはりステキなことだなあとしみじみ思ったもので。
気風がよくて元気いっぱいというのももちろんステキなことです。
いろいろな人がいるからこそ『物腰がやわらかい』とか『気風がいい』といったものが個性として生まれるんだと思います。
近頃巷では大和言葉に関する本が話題になっているようです。
非常に気になっているのですが、まだ手にするには至っておりません・・・実はひそかに文庫本になる日を待っているのですが、なかなか難しそうです。
どうしたら『物腰のやわらかさ』を身に付けられるのか、一朝一夕にできるものでないことは当然ですが、言葉の使い方という面から考えるのもありかもしれません。
そういった美しい日本語といわれるものに興味を持つ方が多いというのも、もしかしたら所作の美しさや穏やかな語り口というものに安心感や信頼感をおぼえる方が多いからなのかしら、と考えるは飛躍しすぎでしょうか。