先日テレビでこの『日本民藝館』の特集をしていました。
行ってみたいな~と思っていたこの場所。
柳宗悦という人が設計をして、住んでいた建物の中に「民芸」にまつわる展示品が集まる美術館(?)です。
「民芸・民芸品」と聞くと、観光地の渋ーい売店などで売っている
「鮭を捕まえる木彫りの熊」みたいな、「コレ、いる?」と突っ込みたくなるようなお土産を思い浮かべませんか?
元々の定義は「民衆の日常生活の中で生まれ地域の独自性も備えた手工芸品」を指します。
器や、置物、着物、絵…
「パッ」と目を引く派手さはないけれど、使うことでじわじわと良さを体感できる。
「パッ」と目を引く派手さはないけれど、その物の背景や意味を知ることでさらにじんわり可愛らしく見えてくる。
そういう意味では、渋ーい売店にも民芸品はきっとあります。
全国各地、世界各国それぞれの場所で親しまれている「用の美」を持った物がここには数多く並んでいます。
名もなき物たちに「民芸品」と名前が付くことで、そこに一気に輝きを付加されることもあるかもしれない。
少なくとも、より広く知れ渡るきっかけにはなりますよね。
…「木彫りの熊」も置かれているかも。それは行ってみないと解らない。
話しは少しずれて・・・
食べ物で、虫のなんとか とか トカゲのなんとか のように食べることが躊躇される物を「ゲテモノ」と呼んだりしますよね。
あれも元々は、高級で鑑賞をするための物を「上手物(じょうてもの)」と呼び、
その対義語として、民芸品を「下手物」としていたんだそうです。
良い・悪いではなくて、用途を区別するための言葉って事ですね。
へぇ~です。