こんにちは。営業設計の竹村です。
さて、来春の上棟を予定しております「東明の家」。
週明けより、プレカット図の最終チェックと構造の発注準備に取り掛かります。
現在現場の方は基礎工事が完了し、養生中。
日に日にコンクリートの強度が増していっています。
先日、「東明の家」の建主さまとのお打ち合わせの中で、
ウッドデッキに「布団やマットをかけられる手摺が欲しい」とのご要望をいただきました。
ウッドデッキに手すりを取り付けると、「デッキから迂闊に落ちない」という安心感と、
仰るように、「布団やマットなどを干せる」というメリットがあります。
橋の欄干のように、庭を眺めながら手を置いてぼーっとするのも良いかもしれません。
以前、建築家の田中敏溥さん設計の名作「多摩川学園の家」を見学させていただきました。
その際にウッドデッキの手すりとして設計されていたのが、
木の笠木に、ステンレスの支柱を設けたシンプルなデザインの手すり。
とてもシンプルですが、建物のおおらかさに合う、品のあるデザインだなぁと感じました。
昨年末にパッシブデザインの研修会で見学した、建築家の伊礼智さん設計のモデルハウス。
ウッドデッキには、ステンレスを使った造作の手すりが設置されていました。
こちらは木のベンチもセットで設計され、居心地の良い場所を作っています。
支柱もデッキ材の上からビスで止めるのではなく、足元部分が見えないよう、
良く見るとデッキ材を貫通!させているようです。
さて、今回の「東明の家」の手すりはどうしようか。
現在いろいろと検討をしておりますが、ウッドデッキ周辺にスチール製の工作物があり、
そのあたりの雰囲気と合わせて色や質感をまとめるとどうかなと考え中。
こちらは鉄工所さんに見積を依頼するにあたり、初期案として作ったイメージ図。
笠木と支柱は全て鋼材のフラットバーで構成するイメージですが、
それぞれ部材毎に、異なる断面(円や楕円)の鋼材で構成しても良さそう。
余談ですが、日本を代表する建築家、故 丹下健三 氏の自邸の手すりは、
とてもかっこ良いです。ぜひググってみてください。
以前伊藤さんと打ち合わせを行っていた際に、
「いろいろな断面の部材を複雑に組み合わせることは、日本建築の要素の一つ」と
言われていて、なるほどなぁと府に落ちました。
まさに丹下健三 氏 の自邸の手すりもそうです。
「東明の家」の手すりは強度や耐久性、使い勝手、施工性、コスト面も踏まえながら、
これから徐々に煮詰めていきます。
もちろん、既製品を使ってしまえば簡単に仕事が終わります。
ですが、手すり一つとってもノモトホームズは既製品を使わず、
手間暇は少しかかりますが、じっくりと建主さまとお住まいの事を考えながら、
職人さんの手仕事で丁寧に作っていくのです。
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