こんにちは。営業設計の竹村です。
ノモトホームズでは、木部の塗装色を検討する際や、
意匠的に重要な(繊細な)ところを検討する際は、
実物見本を協力業者さんにお願いして作ってもらっています。
例えば「金沢町の家」では、軒先を薄く見せるために破風の納まりを特殊にしたことと、
ガルバリウム鋼板を使った屋根と破風、板張りの軒裏の塗装色のバランスを検討するため、
現場監督の上村さん主導のもと、大工さんと板金屋さん、塗装屋さんにお願いして
原寸大のモックアップ(試作)を作ってもらいました。
軒裏の塗装も、濃淡を変えた3種類で検討。
板も実際に使用する杉の一等材で、節の有無による表情の違いが分かるように、
それぞれ2枚ずつ用意していただきました。
他にも、建主さまが「外壁の色はどうしよう?!」や
「タイルはどんなのが良いかな?!」と悩まれるところについては、
実物見本をメーカーから取り寄せたり、作ったりします。
「金沢町の家」の建主さまからは、和室の塗り壁をいつもの聚楽壁ではなく、
「グレー系の色」をご要望いただきました。
グレー系の色というと、塗り壁では黒漆喰、その他いろんなメーカーからも
黒系統の塗り壁材が出ていますが、後々のメンテナンス性と、
万が一傷が付いた場合に、補修跡がなるべく目立たないようにということ、
もちろんご予算も考える必要がありますので、伊藤さんと左官屋さんに相談しながら、
最終的に「シルタッチ」という塗り壁をご採用いただきました。
左官屋さんはもちろん使ったことがある素材ですが、ノモトホームズでは初めて。
そこで、実物見本と建材の安全性を担保するため「SDS(安全データシート)を
メーカーから取り寄せました。
これは!!とても良い感じ!!(※実際にはコテ跡は付きません)
日塗工の色見本から特注で調色してもらいました。
次回の設計打ち合わせで、建主さまにご確認いただきます。
他にも、キッチンと洗面室、食器棚に張るタイルも見本を取り寄せて検討。
タイルの場合、カタログの写真と実物とでは往々にして色が異なります。
またこの写真と実物も色味が異なります。
このように、空間に大きく影響しそうな意匠的な部分や、繊細な部分は、
実物を確認することがとても重要だと思います。
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