何かを作ったり、企画をしてそれを実現しようとする時
よほど慣れた事でない限り、問題は出てきます。
こちらを立てれば、あちらが立たず。
建物もそういう事の積み重ねで、
実際の建物の形も、それに携わる人たちとの関係も
一つ一つが重要で、なるべく互いを尊重すべく物事を進めたいという想いがあります。
その中で、何か壁にぶつかった時、さてどうしようか…。
そんな時「目印」にするのは、「どうしたいか」という気持ちじゃないかなって思います。
それを目印に、浮かび上がってくる道を手繰り寄せていくように表現をしたり、話をしたり、形にする。
たやすい事では無いですし、それにしてもまた違う壁にぶつかる事もあります。
でも、なんだかそれって楽しそうですよね。
寝ても覚めても、やってもやらなくても、何かは起こってしまう日々のようです。
そんな難儀な道を立ち止まりながらも、さらに先に進まなければならないのならば
ゆっくりでも浮かび上がる目印が一つでも多く、ハッキリと見えるといいな。と思います。
この写真は、ある展覧会の模型です。
海外の公園を縮尺1/30で再現しています。
床は景色が印刷された絨毯のようで
上には建物はもちろんのこと、1/30の大きさの人もきちんといます。
実寸大の生身の人間も(笑)
この模型が完成にたどり着くまでの目印は、
光り輝くようにハッキリとしていましたね。こりゃ、きっと。