こんにちは、営業設計の福本です。
少し前のお話になりますが、上越市の小林古径邸を見学してきました
はるか昔、中学生だった頃…
学年全員で見学に行って以来でしたのでかなり久々の訪問でした。
※当時の記憶は恥ずかしながら全くありませんでした
古径邸は2003年に東京から移築され、夜桜でも有名な高田公園の一角に佇んでおります。
その後、「小林古径邸」と一体化する形で
2020年に新築・開館したのが『小林古径記念美術館』になります。
引用
「小林古径記念美術館」(こばやしこけいきねんびじゅつかん)は新潟県上越市出身の日本画家・小林古径の名を冠し、
氏の作品の中心に展示されている美術館。
美術館の庭園内には近代数寄屋建築の巨匠・吉田五十八氏が設計した『旧小林古径邸』(国登録有形文化財)も。
上越市の高田は有数の豪雪地帯としても有名ですね。
屋根がすっぽりと雪に覆われております。
新たに併設された美術館は、そんな高田の町の『雁木』の意匠を採用していました。
豪雪地帯で冬場に通路を確保するための工夫です。
垂木が表され、リズムのある気持ちの良い空間でした。
ここを取ってエントランスへアプローチしていきます。
こちらが小林古径邸です。もともとは東京にあった建物を移築したそうです。
そのためか、豪雪地帯の雪に耐えるため随所に補強などの工夫がされているとの事でした。
天井の高さが抑えられとても気持ちの良い縁側でした。
新緑や紅葉の時期もとても良いですが、雪景色もとても似合いますね。
吉田五十八氏の数寄屋建築ということで、建具や障子などの
枠がかなり細く、繊細で美しい印象でした。
摺り上げ障子は框に溝を切ってガラスを納めており、建具職人さんの技も大変高いですね!
こちらは復元された画廊です。
25畳の画廊は、雨戸、障子をすべて引き込み解放できる作りになっており
庭や自然と一体となったとても気持ちの良い空間でした。
窓の水平のラインがきれいに通っており、美しい…
この窓の高さも非常に居心地がよく、
少し書き物をしたり…肘をかけて庭をながめてみたり…
この部屋が一番長居してしまいました。
春には高田にも桜が咲き、空間も一層引き立つことでしょう。
皆様もお花見と一緒に訪れてみてください。
おすすめです!