こんにちは。営業設計の竹村です。
先週完成見学会を開催させていただいた「五十嵐2の町の家」は、付加断熱を施工したHEAT20のG2グレード(断熱等級6)の外皮性能で、床下エアコン1台による全館暖房を採用しています。
そこで見学会から数日間、Switch Bot でログを取ってみましたのでご紹介させていただきます。
■計測期間 2024年12月14日 9:30~12月17日 23:30 30分毎のデータ
■エアコン温度設定 22℃~23℃
まずこちらがリビングの室温頻度分布です。
エアコン23℃設定に対し、室温20℃以上が全体の約8割を占めています。
見学会準備のためドアを開け離したり、人の出入りや窓を開ける回数も通常の生活に比べて多いため、熱損失も多いものと考えますが、それにしても十分暖かで温度差の少ない安定した室内環境ができています。
キッチンは床下エアコンの設置場所に近いということもあり、22℃を超える時間もありました。こちらも室温20℃以上の時間が多く、安定していることがわかります。
こちらは1階にある寝室の湿温度分布になります。
構造上、床下エアコンによる床下の暖房区画とは、少ししかつながっていない一番奥の部屋になるため、19℃~のレンジが多くなっていることがわかります。十分暖かな環境です。
こちらは2階の一番奥にある子ども部屋です。
吹抜を介し、1階の暖気が2階に上がることで、2階も暖かくなる仕組みです。
こちらの部屋も、19℃~のレンジが多くなっています。
こちらのグラフでは分かりませんが、手元の詳細データを見ますと、1階と2階での温度差は1℃以内になっています。
最後にまとめです。
高気密・高断熱の家+床下エアコンで、家中安定した室温になっていたことがわかります。
手元のデータでは湿度も取れていますが、第一種換気を導入したことにより、どの部屋も40~50%台と、一番快適な湿度になっていました。
断熱性能の低い家は、部屋移動に伴う室温の変化が血圧に影響を与え、めまいや立ち眩み、心筋梗塞や脳出血を引き起こす(ヒートショック)可能性が大きくなります。
十分な断熱性能を確保し、床下エアコンによる快適な住環境をつくることで、健康寿命を延ばし、快適な暮らしをすることができます。