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現場レポート ー五十嵐2の町の家 上棟ー

こんにちは。営業設計の竹村です。
先日、「五十嵐2の町の家」が無事に上棟しました!
ということで今回は「五十嵐2の町の家」の現場レポートです!

敷地は新潟砂丘の傾斜地にあり、道路よりも2メートルほど高くなっているため、その高低差を生かした設計になっています。
例えば道路側にはビルトインガレージと、2階リビングの様な浮遊感と眺望を楽しむことができる畳スペースとリビングを配置。
対して建物の裏面(奥側)になる南側は、「土庇(どびさし)」という屋内と屋外の中間領域となる部分を介して、庭とつながるというコンセプトです。

こちらは北面の道路側に設けた畳スペースのコーナー窓です。

ちょうど敷地が丁字路の突き当たりに位置しているため、視線が無限に抜けていく場所になっていました。
だからこそ、サッシの高さはうんと高く(大きく)しました。これは敷地と建物の個性や特徴を強調させることで、より魅力が増すという考えです。
実際に開放感が生まれていて、室内も広く感じる事ができます。

このコーナー窓は北面にあるため、一日を通して安定した自然光が入ります。
(例えば図書館や美術館にある大きな窓は、北面に設けます。)
室内側には障子を設けますので、さらに柔らかで優しい光になって、室内に届く予定です。

こちらは建物正面の写真。

道路側からのファサードは、圧迫感を感じさせないよう、なるべく低く低くを意識しました。
軒先の高さはぎりぎりまで下げたかったので、何度も何度も屋根勾配を検討して、4.67寸という屋根勾配に落ち着きました(通常は4寸、3.5寸などのキリの良い数字にします)。

アプローチ階段の上には、長く伸びた屋根が架かります。
その屋根を持たせるため、今回丸柱を方杖(ほうづえ)として用いました。
角柱でなく丸柱にしたのは、丸柱のもつ柔らかさだとか、優しい雰囲気というのを出したかったからです。


写真ではちょっと見えにくいのですが、910㎜間隔で並ぶ方杖がリズミカルで可愛らしくもあり、木の家の持ち味が現れたように思います。
計算によって強さが裏付けされた構造を、そのまま意匠にする、という事にチャレンジしています。

こちらはアプローチ階段。
段数が多いのでなるべく上がりやすいように蹴上(けあげ)高さを抑え、踏面(ふみづら)を広くとりました。
現場の大工さんからも「この階段上りやすくて良いですね」との声をいただきました。

まだまだ暑い日が続きますが、熱中症に気をつけながら工事を進めていきたいと思います。

営業・設計
竹村 泰彦 YASUHIKO TAKEMURA
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