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江南の家 現場ブログー基礎断熱と構造金物ー

こんにちは。営業設計の竹村です。

水曜日の今日は、先週に引き続き「江南の家」の現場レポです!

江南の家は床下エアコンを採用しているため、基礎断熱工事が進んでいます。
住宅の床部分の断熱方式は大きく2つあり、「床断熱」と「基礎断熱」に分けられます。
床断熱は床下地(フローリングの直下にある合板)の裏側に断熱材を貼り付ける方法で、床下が外気と一体になります。つまり床下点検口を開けるとそこは外部と同じ扱いで、風が入り込み、実は小さな虫たちも入ってきてしまうという空間になっています。
昔の家は床下に砂を敷いたりしたものですが、ノモトホームズでは防湿フィルムを施工してから土間コンクリートを打って、地中からの湿気が上がらないようにしています。

一方、基礎断熱は基礎に直接断熱材を貼り付ける方法です。基礎断熱にも、基礎の外側に断熱材を貼る方法と、基礎の内側に断熱材を貼る方法がありますが、シロアリを避けるために基礎の内側に断熱材を貼るようにしています。
基礎断熱にすると床下空間は室内と同じ扱いになりますので、ノモトホームズではその空間を利用して、床下エアコンのチャンバーとして活用します。

 

こちらの写真は柱と梁が接合されている部分です。この上には2階がありますので、こちらに見える梁は2階の床梁になります。梁の上には構造用合板が敷かれ、合板と床梁のセットで構造上必要な水平構面を確保します。
上方に見える棒状のものが「羽子板ボルト」といって、梁に孔を開けてボルトを通し、柱の方へ引っ張って固定するための金物。柱には仕口加工がされていて、梁は柱に差し込みます。
この羽子板ボルト、構造上は必要なものですが、断熱気密としては不利側となります。例えばボルトは金属なので熱橋(ヒートブリッジといって、熱が伝わりやすい断熱的に弱い部分のこと)となり、結露を発生させる可能性がありますし、梁に開けた孔は気密的にも弱くなります。ですので、この後の断熱気密工事の最初の段階に、コーキングや現場発泡ウレタンで1ヶ所ずつ丁寧に処理していきます。床梁と合板の隙間からも隙間風が入ってくる可能性も無きにしも非ずなので、先週のブログでお伝えさせていただいた基礎と土台の取り合いと同様、コーキングで気密処理をしていきます。

羽子板ボルトの右下にちょこっとついている金物は、構造計算でN値という数値を導き、それにともなった仕様の金物を選定します。
N値とは柱に対する軸方向力(引抜力)のことで、所定の場所に所定の金物がないと、地震時に柱が引き抜かれてしまいます。

 

こちらは耐力壁の一種「筋交い(すじかい)」の接合部分。ちょっとわかりにくいのですが、ふにゃっとしたこちらの金物が、特殊な筋交い金物になります。

岡部株式会社さんのHPよりお借りしました

ノモトホームズでは昨年から筋交い金物をこちらに変更しました(※施工上、どうしても設置できない箇所もあります)。
ポイントは粘り強さ。一般的な筋交い金物に比べてコストはかなり上がるのですが、スリット部分が地震の水平力を吸収することで、繰り返し地震にも粘り強く耐えられるよう設計されています。
HP上に掲載されているこちらの動画をご覧いただけれ一目瞭然です。

今日は江南の家の現場の状況をお伝えさせていただきました!
基本的に水曜日は、現場レポを書いていきますので、お楽しみに!

 

 

営業・設計
竹村 泰彦 YASUHIKO TAKEMURA
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