日本のお城や庭園、公園などで見られる石垣は、古くからの建築技術の一環として存在しています。石垣の歴史は古代にさかのぼります。
戦乱が激化する中で、城郭や要塞の防御施設として石垣が重要視されました。室町前期に能登の守護畠山満則が30年もかけて築いた七尾城の石垣は「乱積」です。上杉謙信の2度の攻撃で落城しました。現在は城郭跡の石垣を残します。城山展望台からの眺望はすばらしく七尾湾と能登が一望です。
米子城のこの部分は「半乱積」?の石垣です。明治になってお城の建物の大半は売られて、取り壊されました。 米子市内や日本海に沈む夕日も見れます。
塀の向こうはお寺です。ある程度高さがそろった石材を使い、横の目地を通しながら、石をあまり加工しない「布積」です。高い技術がなくても積み上げることができます。
地山を崩して勾配を付けた面に植栽を施しました。崩れそうな所々に瓦を挿し込んで、土が流れないようにしています。維持管理で手間がかかります。
HARUMACHI ガーデンにある「くずれ積み」石をあまり加工しないで、自然な形状のまま積み上げる石積み。石の形状に合わせて積み上げるため、あまり手間がかかりません。美しい仕上がりです。 雪が解けて春が来たら、石と石との間に草花を植えたいと思います。