こんにちは。営業設計の竹村です。
先日、新潟県内の住宅業界のコミュニティ「住学」が主催する構造勉強会に出席してきました。この「住学」、「住まいの学校」の略で、主に新潟県内の建築関係者(特に設計者が多いのでしょうか?)が集まる勉強会の事です。一般の方でも家づくりの情報収取を積極的にされていれば、もしかしたらご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。勉強会はもちろん、それぞれの竣工現場見学会が開催されたりと、頻繁にいろんなイベントが開かれています。「住まいの学校」という名前の通り、情熱と覚悟を持ってしっかりと家づくりをされている方たちばかりの集まりで、業界紙『新建ハウジング』にも度々取り上げられる等、その活動が全国的にも有名になってきています。
私もありがたいことにお声がけいただいて、数年前から主にFacebookでのコミュニティに入らせていただいていたのですが、オフラインイベントのスケジュールがなかなか合わず、幽霊部員状態でした。ですがちょうど今回は休みの日に「構造勉強会」が開催されるとことでしたので、間髪入れずに申し込みしました。ちなみに今回の勉強会は有料で、費用もそこそこしたのですが、講師が私と同年代で前々から知っていたWさん(拙宅にも遊びにきてくれて、めちゃくちゃ建築愛にあふれる方です)でしたので、Wさんが講師をされるということもあって即決でした!
講義は「プランの初期段階で大枠の構造計画を行う」という内容で、Wさんが意匠畑の方(設計は得意分野ごとに大きく意匠・構造・設備に分かれます)でしたので、意匠屋さん目線での構造計画という事で、非常に分かりやすい内容でした。具体的には平面図と立面図をもとに、Excelの計算シートを用いながら、単位重量から求められる地震力に耐えるための必要な耐力壁量を算出し、それをバランスよく配置していきながら、重心と剛心のバランスを計算で確認していくというもので、最初のプラン作成段階で、同時に構造計画を行う方法を知ることができました。今回の方法では、後に許容応力度計算を行った時と壁量は大きくずれにくい、というメリットがあります。壁量計算や四分割法というやり方もあるのですが、やはり本チャンの許容応力度計算とは差がでるんですよね・・・
ちなみに新潟県は多雪地域で、積雪荷重を加味しますが、計算シートで「積雪無しの耐震等級3」と「積雪有りの耐震等級2」を比べてみると、「積雪有りの耐震等級2」の方が必要な耐力壁量が多いことが確認できました。プランによっては「積雪有りの耐震等級2」が「積雪無しの耐震等級3」を超えることも・・・積雪荷重恐るべし・・・
家づくりの知識や情報、技術は日々刻々とアップデートされ続けています。作り手として日々の勉強を怠らず、結果としてお客様のために良い家づくりを行っていきたいと改めて思っています。