こんにちは。営業設計の竹村です。
まずはお知らせからですが、本日より「粟山の家 完成見学会」がスタートしました。こちらのお住まいは建主さまが
それ以外にも私、竹村がこだわった細かい納まり等は、ぜひ現地で
さて、最近は太陽光発電をご希望される方が昨年に比べてかなり増えてきています。やはり電力料金高騰の影響が多分にあるのかもしれませんが、これまでとは「大きく流れが変わった」ように思います。
実は私の自宅にも太陽光発電を検討していましたが、北西側に向かって下がっている屋根になるため(太陽光においては南側に下がった方が良いですよね)、自宅から見ると北側にある家々に対して太陽の光が「順光」となってしまうという問題がありました。北側の家々からすると、太陽光パネルに反射した太陽光による「光害」が生じる恐れがあるという訳です。つまり「いつもあなたの家の太陽光パネルがまぶしくて、カーテンを開けられないよ!」という状態ですね。この「光害」についてはFITが始まった10年前からも既に問題視されていて、当時から「北側の太陽光は絶対にNG」ということをかなり意識していました。全国的に裁判になった例もありますので、自宅で検討してみたものの、実際には厳しいかな~という状況です。ちょっと遠いところにマンションがあるんですよね~
太陽光に対する屋根を考えた時に、搭載量・効率重視でいくと単純な片流れ屋根一択になります。ただ、住宅の外観や町並みを考えると、最近の新興住宅街や、街中で見かけるローコスト住宅の様に単純な片流れ屋根一辺倒は避けたいところです。
もちろん弊社でも片流れのお住まいは設計させていただいております。例えばご来場いただく方からも良くお褒めの言葉をいただく「焼杉の家」はずっしりとした焼杉のボリュームに軽やかな片流れの屋根が美しいお住まいですが、このお住まいは屋根の薄さと軒の深さと低さにとことんこだわって、屋根勾配や断面計画、階高、全体的なプロポーションを何度も何度も検討しつくしたものです。
太陽光の発電量と、外観や屋根形状のバランスはとても大事で、そこにはトレードオフな関係があります。太陽光発電を最優先で載せられるだけ載せよう!というのも一つの価値観で大事なことですが、それが家づくりの一番の目的ではないように思います。
塩梅良く、太陽光発電とお住まいの良い関係をデザインしていきたいものです。