こんにちは。先日ニュースに「北の将軍」さんが映っていた時に、小1の娘が「テレビに出てる人、パパに似てる!」と言っていたので、あながち分からなんでもないと思ってしまった竹村 ” 将軍 ” 泰彦です。
さて、先日社内でも話題になったのですが、「ChatGPT」すごいですね。。。これからの時代、「0→1」をAIがやって(AIの得意分野)、そこに人が手を加える(個性を与える)というクリエイティブの手法が、ごくごく当たり前の世の中になっていきそうな感じがしています。新時代ですね。
住宅設計においても、もしかすると諸条件をパパっと入力すれば勝手に間取りができてしまうみたいな、そんな未来も近いのかもしれません。それはそれで便利なのかもしれませんが、建築が大好きな私には、なんだか寂しいような、悲しいような、そんな気がします。ただ、そうなった時に設計者として何ができるか、人だから何ができるか、ということを少しづつ考えていく必要が出てくるかもしれません。数値で表される部分についてはAIの方が正確で速いのかもしれませんが、情緒的な部分や、ヒューマンスケールの部分なんかの「なんだか心地よい」につながる部分の設計は、人だからこその得意分野になると思っています。
ということで先日に引き続きまして今日はChatGPTと対話を重ねながら、「良い家」について書いていきたいと思います。
良い家とは、私も生涯をかけて突き詰めていきたい「作り手としての命題」みたいなものだと思っています。良い家の条件は、もちろん時代時代で変わっていくものだと思いますが、現時点では「住まい手が快適で安心して愛着を持って暮らせる家」であると言えます。そのためには、以下のような条件が必要です。
- 快適な室内環境を確保すること
室内の温度や湿度をコントロールできて(湿度は手ごわい!)、ストレスなく生活できることが必要です。これは断熱・気密・日射遮蔽・日射取得といった温熱環境の設計が必要になってきます。 - 強い家
地震や豪雪などの自然災害に対して、耐震性を向上させ建物の強度をしっかり担保しておく必要があります。これには許容応力度計算という構造計算の一つを用い、根拠のある設計を行います。新潟県の場合は県が定めた垂直積雪量を考慮し、屋根にかかる荷重を含めて構造計算を行います。 - 機能性の高さ
機能性が高く、住まい手が暮らしやすい間取りや使い勝手の良い設計が必要です。例えば、キッチンならキッチン、脱衣室なら脱衣室といた、場所ごとに収納スペースがあることや、キッチンからの水回り動線が楽といった使いやすい設計であることが求められます。設計者も生活者の一人であるので、料理をしたり家事をしたり、子育てをしたり、そういった生活の中での経験や感覚を大事にしておく必要があります。そうすることで、建主さんの要望に対して共感できたり、時には伊藤さんの様に「人生の先輩」としての良い提案につながったりもします。設計者だからこそ、毎日の生活に対して興味を持って積極的に向き合うことが重要だと思っています。 - デザイン性の高さ
デザイン性が高いということは、住まいへの愛着につながっていくものだと思います。「うちの家、素敵だよね~」と思うほど、愛着を増しますよね。長く暮らしていく上で、美しさや心地よさを感じることができる設計が求められます。外観には美しさだけでなく、周囲の景色や環境、町並みに調和するような配慮も必要です。 - 資産価値を持たせる
日本の住宅は建てればすぐに価値が下がっていきますよね、なぜなのでしょうか。。。ただ、それこそ前述の項目をしっかり押さえて、BELSや長期優良住宅などの制度を使って「住宅の通信簿」なるものを作っておくことで、長期的な視野で考えて資産価値を向上させることが重要です。そのためには、建材や設備などの選定にも配慮が必要であり、将来的なメンテナンスや改修にも対応できるような設計が求められます。ヨーロッパ各国のGDPは日本よりも低いですが、日本よりも豊かな暮らしをしていますよね。日本は世代世代で家を建てますが、欧州は何世代にもわたって家をつないでいますよね。安かろう悪かろうで家を作るのではなく、スクラップ&ビルドから脱却し、良い家を次世代にも引き継いでいけるような、そんなが家づくりが求められるのではないでしょうか。