こんにちは。営業設計の竹村です。
今回は私の出身地である太地町の名産、「くじら」について
ブログを書いてみたいと思います。
さて、太地町は人口減少が進む和歌山県の南に位置する人口3000人弱の小さな漁村です。
「平成の大合併」でも、「周辺市町村とは合併せんのやで!」という道を選んだ非常にロックな町です。
現在では少なくなった捕鯨が盛んな町であり、小中学校の給食や家庭の食卓に「くじら」が登場します。
冒頭の写真は、太地町の岬に建つ灯台の写真ですが、風見鶏ならぬ風見鯨が頂部にデザインされています。
地元の幼馴染も捕鯨に従事しており、現在は近海での捕鯨になりましたが、
以前は南氷洋まで、数か月かけての航海をしていたとのこと。
アフリカ大陸の南に位置するケープタウンに停泊し、喜望峰の岬を船で回った話、
南氷洋では氷山の上にオーロラが現れた話・・・など、彼から聞く異国の話は私にしてみれば
小学生の頃に読んだJ・ベルヌの『海底二万マイル』の様な世界でワクワクしたのを覚えています。
彼の自宅と私の実家が走って10秒ほどの距離にあることから、
帰省した時には「帰ってきたで!」と言って顔を出すのですが、
「これ持ってけよ!ええ肉やわ!ばりうまいで!」と言って、とっておきのくじら肉をくれるのです。
くじら肉には赤身や尾羽、さえずりなどありますが、中でもとっておきのくじら肉は
「尾の身」と呼ばれる一番脂の乗った部分です。
刺身にたっぷりの青ネギを乗せ、ニンニク醤油でいただくのですが、脂が甘くとてもおいしいです。
生姜醤油でも美味しいです。
くじらは工芸品や工業製品にも使われています。
ヒゲクジラの髭で作った靴ベラ、ハクジラの歯でできたネクタイピンや印鑑は、町内の家庭に必ずあり、
珍しいことに神社の鳥居は朱塗りの一般的な鳥居ではなく、
2m程のマッコウクジラの顎骨が、鳥居として参道の両脇にそびえています。
昨今、捕鯨はなかなかセンシティブな話題ではありますが、思えば小さい頃から当たり前のように「くじら肉」を食べ、
日常の中に「工芸品」があり、「生業」として捕鯨が身近にありました。
くじら文化消滅となれば非常に寂しい気がしますし、今後も細々とでも残っていってほしいなと思う次第です。
その為には、和歌山産の鯨肉がスーパーで売られていたら買うことが大事なんです、というところから、
次回の「トレーサビリティ住宅」「森林と林業」の記事につなげてみたいと思います!(少々無理やりでしょうか・・・汗)
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