こんにちは。営業設計の竹村です。
先日、展示場に来場いただいたお客様より、
「漆喰と珪藻土の違い」についてご質問頂きました。
「確かに同じ自然素材、健康にも良いし、そんなに変わらないのでは?」と
思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみに当社では、「漆喰」を基本仕様にしています。
理由は後々分かるとして・・・
せっかくお客様からご質問頂いたのですが、説明不足でしたので(お客様ごめんなさい・・・)
ここで一度整理してみたいと思います。
漆喰と珪藻土は、どちらも「自然素材」と言われる建築材料です。
それぞれの特徴について、簡単にご紹介いたします。
【 漆喰 】
・消石灰につのまた(海藻)、すさ等を混合して水で練ったもの
・昔から多くの建築物に使用されている(お城の城壁など)
・調湿効果がある
・アルカリ成分によりカビが発生しにくい
・VOC(揮発性有機化合物)の吸着・分解作用がある
・消石灰自体が固化する為、固化剤が不要
・表面はなめらかな仕上がり
【 珪藻土 】
・藻類の一種である珪藻の化石の堆積物が原料
・1990年代からシックハウス対策で注目され始めた
・調湿効果は漆喰よりも非常に優秀
・VOC(揮発性有機化合物)の吸着・分解作用がある
・珪藻土自体に固化性が無いので、固化剤を使用しなければならない
・表面はざらざらとした仕上がり
・経年劣化しやすく、粉が落ちる
このように、それぞれの特徴を列記してみましたが、「漆喰」と「珪藻土」の大きな違いは?といいますと、
①見た目 ②固化剤の有無 ③調湿性 の3つであると私は考えます。
①見た目
漆喰は見た目が非常に良いです。
昼間の太陽光や、夜の照明の光が壁をなめるように当たった時、
とても趣のある表情が生まれます。
また弊社では、意匠性と施工性を考え、仕上げ面が壁か天井かで
漆喰の配合を変えています(ここでも手間ひまをかけ、こだわっているんです・・・)。
そうすることで天井と壁に異なるテクスチャが生まれ、とても豊かな空間になります♪
漆喰でしか生み出せない空間ですね!
②固化剤の有無
漆喰はそれ自体固化しますが、珪藻土の場合はどうしても固化剤に頼るしかないのです。
実はこの固化剤が非常に肝で、使われる原料は化学製品が一般的です。
自然素材の固化剤もありますが、施工性が悪く、クラックが出やすい、色ムラが出やすい、
といったデメリットが大きいため、あまりおすすめできません。
自然素材を追及するこだわりから、弊社では漆喰を採用しています。
③調湿性
3つ目の調湿性ですが、これは珪藻土に軍配が上がります。
漆喰も元々は調湿効果が優秀でしたが、これは壁内部が調湿効果のある土壁だった頃の話です。
今は下地に石膏ボードを使用しますので、珪藻土の方が調湿効果が非常に優秀ということになります。
ですが、一般的なビニルクロスに比べれば調湿効果がありますので、室内を快適に保ってくれると思います♪
長くなってしまいましたが、当社が漆喰を基本仕様にする理由、漆喰と珪藻土の違いについて、
お分かり頂けましたでしょうか。
皆さまの家づくりの一助になりましたら嬉しいです。
次回は「シラス」についてお知らせさせて頂きたいと思います!
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